あなたside
「 次なにのもっかなぁ〜 」
『 もう、翔太くん呑みすぎだから! 』
「やだ、まだ呑むのーっ 」
そう、1番張り切っていたのは翔太くんでした。
顔真っ赤にしちゃって5歳児化しちゃったよ、、
かわいいんだよ?かわいいんだけどねっ?!
向井「 しょっぴーもうこりゃあかんな笑
それにしても彼女さんお酒強いんやな 」
『 なんか嫌な予感してあんま呑まなかったので笑 』
向井「 えらいなぁ笑 ん、翔太くん寝た? 」
『 あ、ほんとだ。もー仕方ないんだから 』
向井「 あれ、起こさんの? 」
『 いつもお仕事大変そうだし、寝ちゃった時は
なるべく起こさないようにしてて 』
向井「 ますますいい彼女さんやなぁ!
あ、翔太くん寝たしお酒呑んだら? 」
『 え、でもっ 』
向井「 もし酔っ払っちゃったら俺が面倒見るで? 」
『 ……だったら帰ります 』
向井「 え? 」
そりゃそんな反応しますよね、、
彼の仲良い人なのにこんな態度、失礼
なのはわかってるけど…
『 私、彼のこと好きなんです。
ここに彼がいたとしても寝てるから
実質二人でお酒呑むことになるじゃない
ですか。もし、彼が女の子と二人きりで
会ってもお酒呑むとしても私は
そんなこと、したくないですっ、 』
彼のことになるとわがままになっちゃうな、私。
申し訳なくなって目を逸らして俯く私に
向井さんは笑いかけてくる。
向井「 ははっ笑思ってたよりラブラブやん 」
『 え?、、 』
向井「 俺がここに来たのはな翔太くんが
彼女さんの話してたからやねん 」
『 翔太くんが、、私の話を? 』
向井「 せやねん、まずいつも通りに惚気けててんか」
『 え?い、いつも通り?! 』
向井 「笑笑 そんで俺なんかと付き合ってていい
のかなって言い出してそこからずっと
不安モードでさ。 」
『 … 』
向井「 自分で言うのもあれやけど
俺らアイドルやんか。
だからそんな不安にさせるとか
アイドルに食いついただけの
奴なんちゃうかって思って会わせて
もらってん。疑ってごめんな? 」
『 いえ、、そう思われるのは仕方ありません笑
…でも、でも翔太くんがそんなこと
思ってたんですね。私気づけなかったな、』
だめだ、泣いちゃダメ。
翔太くん以外の男の人の前では泣いちゃダメ。
そう思えば思うほど目から涙が出てくる。
向井「 えっ、ごめんな大丈夫? 」
『 はい、私こそごめんなさい。こんな、、 』
向井「 でもさ、翔太くんほぼほぼ惚気けやで? 」
『 、、え? 』
向井「 練習きつい日も、収録上手くいかんかった
日も楽しかった日もいつでも彼女さん
のこと思い出したり写真みてにやけたり
いっぱい話聞かされたり、、」
『 で、でもっ翔太くんはそういうことしない
タイプな気がします、、 』
向井「 俺らもそう思ってたんやけどな
翔太くん、君のこと好きすぎるみたいやで
やから、、幸せになってや 」
『 向井さん、、 』
そのあと泣き崩れた私と酔っ払った翔太くんを
乗せて向井くんが私たちの家まで車を
運転してくれた。
『 向井さん、ほんとに1人で大丈夫ですか? 』
向井「 もちろんや笑 俺男やからな笑
あなたちゃんも翔太くんのお世話
頑張ってな笑 今日はありがとう。じゃ、 」
『 ちょっと待ってください!、、 』
向井「 え? 」
『 翔太くん、実は向井さんのことはもちろん
SnowManさんのこといっつも楽しそうに
家で話すんです。今日の話聞いてわかり
ました。これからも、、翔太くんを
よろしくおねがいしますっ!、、』
向井さんは恥ずかしかったのか、後ろを振り向き
そのまま手を振って帰っていく。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!