渡辺side
『 ね、翔太くん 』
「 なに、そんな怪しい笑顔でみてきて 」
『 もーあやしくない! 』
「 はいはいごめんごめん笑 」
『 あのね、ゲームしよ 』
「 また愛してるよゲーム? 」
『 それもしたいけどーっ!、、これっこれしたいの 』
「 スマッシュブラザーズ? 」
『 そ!男の子ってこういうの好きなんでしょ 』
「 まーそうだろうけど…あなたルール
分かってんの? 」
『 そ、それとなくはねっ 』
「 ふはっ笑 まーいいよ、しよっか 」
『 やったねっ 』
「 よし、手加減しないよ? 」
『 こちらこそーっ 』
「 お、思ったよりつえーじゃん 」
『 んっ、そこだ!とりゃっ! 』
「 でもやっぱりまだまだだな笑 」
『 え!だめだめだめだめっ!あー! 』
隣でめちゃくちゃ悔しそうに口を尖らす彼女。
やばい、正直めちゃくちゃにかわいい。
『 ね、もう1回。もう1回しよ? 』
「 しょーがないな。もう1回だけだからね? 」
『 今度こそ負けないっ…! 』
そしてその後結局何回もして全部俺が勝った。
『 うっそぉー…なんでー! 』
「 次が最後だからね 」
『 もちろんっ 』
「 お、なんか強くなってない? 」
かわいいあなたに負けて俺は少し手を抜いてみる。
『 ねー、手抜いてるんだったらだめだよ?
真剣勝負なんだからっ! 』
「 ぬ、抜いてないよ 」
あなたにはお見通しだし、そうやって
言ってくる負けず嫌いなところがまたかわいい。
『 よし、いっけえええ! 』
「 え、待って何その技 」
『 やったあああああっ! 』
「 ま、負けた、、 」
すごいでしょーと言わんばかりのドヤ顔。
「 さっきまで負けてたじゃん 」
『 いやあれは練習だから、うん 』
「 どこまで負けず嫌いなんだよ笑 」
久しぶりにこんなにたのしいなって思ったし
なによりあなたがずっとかわいくて癒された。
「『 なぁ/ねぇ 』」
「 ん、なに? 」
『 さきどーぞっ 』
「 …またしような 」
『 え、私が言おうと思ってたことと同じだ! 』
「 さすが俺らだな笑 」
「 だねっ笑 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。