第2話

消えた自転車は知っているその1
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2021/02/09 12:29
三谷Aクラスに向かっていた

「雨夜ちょっといいか」

数学担当の江川先生に呼び止められた

あらやだデヱトのお誘い?ごめんなさい☆(※本人はいたって真顔です)

あ、でも先生の隣に赤いワンピースの女の子居るじゃん

「丁度良かった。お前も呼び出さないといけなかったんだ。少しついてきてくれ」

『分かりました』

「実は今、まだ実験段階だが特別クラスというものがあるんだ。成績に非常にバラつきがあったり、波がある生徒を集めている。特別な教材を与えて、良いところを伸ばすと共に、苦手なところを克服させる利そう言う目的のクラスだ。そして雨夜にもそのクラスに入ってもらう。」


うん?とくべつくらすぅ?
ありゃりゃりゃ...これ依頼に支障出るかもだから授業に支障が出ない程度に休むか←




特別クラスは3階の端にあった

前は確か講師用の仮眠室だったよね(知らないよ)(黙れ)(なんだと)(やんのかコラ)ン''ン''ン''ン''

頭のなかで喧嘩をしあっていたら江川先生がドアの前で此方を振り返りこっそり言った

「立花、雨夜、お前ら男ってどう言うものか知ってるか?」

「いいか、二人ともよく覚えておけよ。すべての男...特に男の子ってものはこの世の女の全部を敵だと思っているものなんだ。」

え、じゃあアタシ大丈夫じゃね?(女子力の欠片も無い奴)

「その事をいつも頭に置いて注意していれば、男子とは上手くやっていける。この特別クラスでも大丈夫だ」

彩「どうして女が、男の子の敵なんですか?」

「例えば、女はうるさい。お前たちのような___________________________________________________________________________________________ま、10代のうちは殆どダメだね。」
(面倒から飛ばしましたよ~((殴)

立花さんは感心したように聞いていた

アタシはというと話の内容をしっかり聞いて(いたふりして流して)いた。

「特別クラスの四人もそう所を持っている。特に、それぞれの教科においてトップクラスの男子ばかりだから四人とも気性は激しいよ。個性も強いし。その中に女の子が二人混じるわけだから、始めは色々大変かもしれない。けれど、お前らならやっていけると思うからな」

江川先生はノブを回した

その瞬間中で

「来たぞっ!」

「隠せっ!」

先生は肩をすくめて私たちに向き直った

「女の子ばかりじゃなくて教師も敵だと思ってんだよこいつらは」

立花さんと先生はくすっと笑った

「立花、雨夜、頑張れ!努力すれば成績は必ず上がる。男子たちもお前らがきちんと接していれば、皆必ずお前らを受け入れるさ」

立花さんは大きく頷いていたんだけどね、アタシは長期任務なだけで成績は本当に如何でもいいんだけどと思った

「入るぞ」

先生がドアを開けた

















「紹介するぞ。端から上杉和典うえすぎかずのり。クラスは三谷C。数学の天才で皆からは数の上杉かずのうえすぎって呼ばれている」

わぁ、メガネ君

「隣が黒木貴和くろきたかかずクラスは三谷B。欠席が多くてなかなかCには行けないところだ。実力は認められてるんだけれどさ」

あ、髪サラサラしてそう
あの目は何かあるな

「次が小塚和彦こづかかずひこクラスは三谷C。シャリの小塚しゃりのこづかだ」

おっとり系だな。これ確定

立花さんはシャリの意味がわかってなさそうな顔をしていた

小塚「社会と理科のこと。三谷Cじゃ、そう言うんだ、他のクラスではリシャって言うけどさ」

あ、やっぱり優しい。うん。確定

「最後が若武和臣わかたけかずおみ

目立つの好きそう

ウェーブの若武うぇーぶのわかたけっていって、波が激しいんだ。いいときは三谷Cの連中も真っ青になるほどいいが、悪いときは受験Bすれすれさ。そうだよな、若武」

先生は若武くんをからかうように笑った。とても我慢できないと言ったように首を横にふった。

若武「ひでぇよ、先生。それって俺だけ貶してるじゃん。他の奴らのことは褒めてるのにさ。差別だ」

先生は笑いながら言った

「お前らから見て右の子が立花彩たちばなあや左の子が雨夜あまやあなただ。立花はクラスは受験Bだが国語が抜群に出来る。雨夜は三谷A。でも何故かやる気がなくて本気を出そうとしない。こいつが本気になれば全国模試でトップをとれるだろう。」

その説明に皆は驚いたようにこちらを見る
あらやだ恥ずか((殴

「少しでもやる気が出ればと言うことで此処に入ることになった。二人は今週から特別クラスに参加する。仲良くしろよ」

「これからは男だけのノリは辞めるんだ。いいな」


「じゃ立花、雨夜、クラスに戻っていいぞ。授業が終わったら、もう一度此処に来てくれ。特別クラスのテキストを机の上に置いておくから。」

アタシは一応改めて挨拶をした

『雨夜あなたです。これからよろしくお願いします。』

若武くんは満足げに頷いて立花さんを呼び止めた

若武「あいさつは?」

若武「おまえ、新入りだろう。前からいる俺たちにちゃんとあいさつしろよ」

立花さんは少し考えて皆に

彩「はじめまして、立花彩です。これからよろしくお願いします。数の上杉くん、シャリの小塚くん、雨夜さん、女ったらしの黒木くん、それに人間とポストの違いもわからないいばりやの若武くん」

上杉くんと小塚くんはぷっと吹き出し、黒木くんはキラリと目を光らせ、若武くんはムッとしたように立花さんを睨んだ

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