第19話

第17章「楽しい夜を」
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2021/03/29 03:23
今回はR-15…?いや、まだ大丈夫か…?な感じなので逃げといた方がいいかもって人はここで戻ってください!













いいですね??
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幸い、すぐ近くに藤の花の家紋の家があった。降っていた雨もいつの間にか止んでいた。


冨岡義勇
一晩泊めてもらいたい。二部屋お願いできるだろうか。
藤の花の家の人
鬼狩り様、大変申し訳ありませんが、今晩は生憎一部屋しか空いておりません。
英田灯理(あいだとうり)
義勇さん、それなら貴方が今夜はここに泊まってください!俺は蝶屋敷に…ムグッ!?



喋っている途中で義勇さんに口を塞がれてしまった。腕を首にまわし、そのまま手で口を覆われた。

俺が喋れないことをいいことに、義勇さんは勝手に決めてしまった。


冨岡義勇
それじゃあ一部屋に二人で泊まろう。
藤の花の家の人
かしこまりました。準備をして参りますので、少々お待ちください。
英田灯理(あいだとうり)
ムーッ!ンンーー!!



部屋に通されてから義勇さんに反論した。


英田灯理(あいだとうり)
なんでですか、義勇さん!それじゃあ義勇さんがゆっくり休めないじゃないですか!俺は帰れます!ここで休まなくとも怪我もしてないし!
冨岡義勇
お前のかかった血鬼術も心配だ。
英田灯理(あいだとうり)
だから大丈夫ですって!鬼は倒しましたし、現に今俺に異常はない。
冨岡義勇
ああ、そうだ。今は、な。だが、これから術が効いてきたらどうする。一人の時になったらどうする。
英田灯理(あいだとうり)
そ……っれは。なんとか自力で蝶屋敷まで帰ります。
冨岡義勇
フッ……。灯理らしい。では言い方を変えよう。ここにいてくれ、灯理。
英田灯理(あいだとうり)
…ッ!?



今、義勇さんは何と言っただろうか。ここにいてくれ?だんだんと顔が熱くなってくるのが分かる。


冨岡義勇
顔が真っ赤だぞ、灯理。
英田灯理(あいだとうり)
…いですよ。
冨岡義勇
ん?
英田灯理(あいだとうり)
ずるいですよ、義勇さん。そう言われたら、俺は断れない…。
冨岡義勇
断らなくていい。
英田灯理(あいだとうり)
じゃあ…お言葉に甘えて俺もここに泊まります。




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義勇さんが怪我の手当てを受けている間に俺が先に風呂に入り、それから義勇さんが風呂に入ることとなった。


英田灯理(あいだとうり)
義勇さん、お先に湯もらいました。
冨岡義勇
ああ、俺も行くか。灯理は先に寝とくといい。疲れただろう。
英田灯理(あいだとうり)
あ、はい…。



部屋に一人になったところで、寝れそうにもなかったのでゆっくりと先程の任務について考える。


英田灯理(あいだとうり)
人の欲望を現実にする、か…。



鬼の言っていた俺の欲望は碌なものではなかった。だが、それが俺の本心だと言う。自分が気づいていないだけで、俺の知らない奥深くではそれを望んでいるのだろうか。口ではこれ以上先に進みたくないと言っていながら、心と体は真逆のことを求めているのだろうか。




“まぁいいわ。アタシのやるべきことはやったもの。”

“それじゃあ坊や、楽しい夜を。”


英田灯理(あいだとうり)
楽しい……、夜を…?



俺は本当に、かかった血鬼術の影響がないと言いきれるのだろうか。影響が“ない”のではなく、“まだ出ていない”のだとしたら……。


―当たりよ、坊や。坊やの夢だった素敵な夜はこれからやってくるの。―


あの鬼の声が聞こえた気がした。


英田灯理(あいだとうり)
…ッ!!



その瞬間、一気に体が熱を持ち始めた。


英田灯理(あいだとうり)
ハァッ…、ハァッ…。



まずい、まずい、まずい、まずい。熱を持っているのは体の表面ではなくてもっと奥だ。疼いて仕方がない。自分の心に欲が溢れかえってくる。その欲の多さと体の熱に理性が飛んでしまいそうだった。なんとかしなければ。こんな状態になっているのを義勇さんに見られる訳にはいかない。義勇さんが帰って来る前に…。


英田灯理(あいだとうり)
布団…。



部屋には二組の布団が敷いてあった。俺はそのうちの一方に潜り込んだ。だが、熱は一向におさまりそうにない。熱は何かを求めるように俺の体の中の奥深く、自分では届きもしないような場所で存在し続けていた。


英田灯理(あいだとうり)
う、うっ…。フ、フ、フッ…。



熱い。苦しい。辛い。意識が飛びそうだ。そして、そんなタイミングで義勇さんが部屋に戻ってきてしまう。


冨岡義勇
戻った。…、灯理?



義勇さんは布団に潜っている俺の異変に気づき、こちらに近寄ってくる。


冨岡義勇
大丈夫か、灯理。どうした、何があった。
英田灯理(あいだとうり)
大…丈夫です…。なんでも…ありま、せん…。少し…厠に……。



厠に行こうと立ち上がるも、平衡感覚が掴めず倒れてしまう。


冨岡義勇
灯理…!
英田灯理(あいだとうり)
ハァッ…ハァ…。
冨岡義勇
どうした、灯理。顔が赤い。熱でもあるのか?



義勇さんの青い瞳が動揺の色に染まっていく。俺だけに向けられた心配。俺だけを見つめる深青の光。その色はどこまでも綺麗で………。


























プツンと理性の焼ききれる音がした。





















英田灯理(あいだとうり)
義勇さん、お腹の奥の方が疼いて仕方がないんです…。お願いです、どうか俺を……



梅雨の雲はどこへやら。月光の差す薄暗い部屋の中で俺は、絶対に言ってはいけない人に絶対に言ってはいけないことを口にした。





















英田灯理(あいだとうり)
俺を…、抱いてください。


|・ω・)ノ[終]|・ω・)ノ[終]|・ω・)ノ[終]|・ω・)ノ[終]|・ω・)ノ[終]

えー、まずは皆さんを大変長らくお待たせしてしまったこと、ここにお詫び申し上げます。
ごめんなさい!ほんとごめんなさい!今日パッと見たら前回の投稿が6日前とかになってて( 'ω')ふぁっってなったよね←


さて、R-15と言いましたが、今回はそんなではなかったですね。なんなら次回の方がもっとやばい。それでもR-15なんですけどね。R-18は書けたら書こうかなぁ………………と。語彙力に自信がないのでR-18になるかは分かりませんが。でも、どぎついのを書き始めたらごめんなさい‪w




ついに灯理くんにかかった血鬼術が発動してしまいました。灯理くんが心の奥底で抱いていた欲望とは…。ついに次回、その欲望が現実となります。そして灯理くんと義勇さんは……。

次回も乞うご期待!!


⭐&♥️&💬 welcome!

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