それから私達は
思いっきり遊んだ
気づくともう夕方になっていた
嘘でしょ…
グクとなったら気まずい
だけど
ジミンとなっても申し訳ない
グクとか…
ユリンには
もう好きじゃないって言ってるから
申し訳ないな
でも、これが最後のチャンスかもしれない
観覧車の中
グクはずっと景色を眺めている
やっぱり、ユリンと乗りたかったんだよね
大丈夫なわけないじゃん
今、「好き」って言った?
信じられない
そんなの
答えは1つしかない
グクと話すのも
今日が、最後だと思ってた
なのに
嬉しすぎるよ
どうせ私は寂しい思いをする
そう思ってたのに
そんな展開になるなんて
グクは本当にずるい
そう思うと涙が止まらなくなった
そして私達は観覧車を降りた
ユリン、怒るかな…
怖いよ
ユリンが親友で本当に良かった
ずっとずっと苦しい思いをして
ずっとずっと我慢してきた
それが私の運命なんだって思ってた
だけど、グクと付き合うことができた
これ以上の幸せは他にない
もしかしたら私は
最初から主役だったのかもしれない
この世界に脇役なんて1人も居ないんだ
ジミンは、毎日猛アタックを続けて
やっとユリンと付き合えたらしい
何度も何度も諦めかけたけど
今では本当に諦めなくてよかったと思ってる
脇役だからって落ち込んじゃいけないんだ
信じていれば必ず
幸せになれる
これからもこの幸せが
ずっと続きますように____
END_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!