わたしはどうしてか、いろんな人に告白されます。
理由は全く分からないのです。
可愛いと言われたりしますが全然です。
ほんとに壊滅的な顔に生まれたと思います…
はい。茶番もほどほどにしましょうか。
私の名前は天羽 麻白(あもう ましろ)といいます。
中学二年生です。
もちろん、さっきの茶番のように自分のことを不細工だなんて思ってはいないですよ?
てゆーかあれはさすがにやばかった。
わたしは自分が可愛いことも、文武両道なこともちゃんと、理解しているつもりです。
だから、このグロテスクな今時の学校生活も乗り切れるってわけです。
もちろん猫かぶってますが。
さて、今回はそんな思春期まっさかりの不器用な
わたしたちの物語に付き合ってくれたらな、と思っています。
よろしくお願いします。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。