あなたを中王区から救い出してから一週間…
まだ目を覚まさない…
神宮寺寂雷によるとあのマイクの衝撃を2回受けていると言っていた
最初に操られる時に1回…
そして……僕を庇った時にもう1回……
その反動で精神や体に負担がかかっているらしい…
暴走した時に血を吐いたのはそのせいだと…
僕はそう叫んであなたが寝ているベットに顔を埋めた
早く……声が聞きたい…
いつも僕にかけてくれたあの優しい声を……
明るくて…元気をくれる笑顔が見たい……
静まり返る病室は……あなたの心臓の音だけが響いている
時間が来たのか、廊下にいた一兄と二郎が部屋に入ってきた
僕は眠るあなたにそう言い一兄と二郎と共に病室を出ると…一瞬、一兄が心配そうに僕を見つめた…
それを見たのか二郎が口を開いた
俺と二郎は三郎があなたのことを心配しているのは分かってる……
つーか、俺たちもあなたが心配だ……
でも、眠り続けるあなたとは裏腹に三郎はこの一週間…全く寝ていない……
目元にすげぇくまはあるし、元気もねぇ……
日が増していく度に食欲も失ってる……
どちらかと言えば…三郎の方が危険な気がする…
ああやって二郎が元気づけようとしてもダメなんだよな…
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この日の二郎と三郎は抱き合って三郎のベットで寝ていたとか
マジで可愛い By一郎
こんにちは
今年ももうすぐ終わりですね~
たくさんの方に小説を読んでいただけてとても嬉しいです!!
今年もありがとうございましたm(*_ _)m
よければ来年もよろしくお願いします!
それではみなさん
良いお年を~!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!