あなたside
今日はなんとなんと、一織くんとケーキを食べにいく日です...!!!
今、集合場所にいるんだけど、緊張しすぎて早く着きすぎちゃった。
流石に集合時間の30分前だから、まだ一織くんは来るわけない。
て思ってちょっとリラックスしてたんだけど、、
予想以上に一織くんが来るのが早くていっきに心臓の動きがはやくなった。
私が意味不明なことを言うと、一織くんの真面目な顔がいっきに崩れた。
一織くんは小刻みに笑う。
いつもと違う一面をみられて嬉しいけど、天然って...ちょっと失礼じゃない?
私はプイッと怒ったような仕草をする。
か、可愛い人...!?!?
もう怒るとかどうとかじゃなくて、単純に恥ずかしい...。可愛いなんて初めて言われたし、本音って...!!!
じわじわと顔が熱くなる。
一織くんの顔を見れない。
私は照れながらも一織くんの隣を歩く。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!