第5話

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2,410
2020/04/09 11:22
あなたside



ある日のこと。
私の目にはとんでもない光景が写っていた。
モブ1
きゃぁぁあああ!!アイナナだ!!!
モブ2
きゃぁぁあ!!!陸くん!!こっちみてーー!!!
モブ3
きゃぁぁぁああ!!!環くん!!
大勢の女子
一織ーーー!!ナギーーーー!!三月ーーーー!!荘五くーーーん!!!大和さーーーん!!!
四葉環
四葉環
うるせぇ!!道、空けて!!
二階堂大和
二階堂大和
あーあ、ヤバイな、これ。
七瀬陸
七瀬陸
あ、あはは
和泉一織
和泉一織
はぁ...。道を空けて下さい!
和泉三月
和泉三月
あぁ、ごめんな、ちょっと急いでるんだ。
逢坂壮五
逢坂壮五
ごめんね、今はサインとかできなくて...💦
六弥ナギ
六弥ナギ
Oh...わたーし達、モテモテでぇーす。
うつーぅくしいことは時に罪になりまぁす



アイナナが、ファンに取り囲まれていた。
たまたまここら辺に用事があって来たら、ものすごい騒ぎが起きていて何かと思えば...。
松原あなた
松原あなた
(だ、大丈夫かな...?)
なんか、ものすごくみんな困ってる...。


急ぎの用事とか?だとしたら、...結構ヤバそう。
用事が何かは分からないけど、アイナナはアイドルだ。この後仕事があったりしたら?


それに遅れて、アイナナの仕事が減ったり、怒られたりしたら...!?
私の好きなアイドルがそんなことになるのは、絶対に避けたい。
松原あなた
松原あなた
(けど、私には何にもできないよね...)
あの人だかりをどうにかするなんて...それこそ、有名な人が何かやるとかしないと...、
松原あなた
松原あなた
(...有名な人?)
ここで、私は思い付いた。


私自信は全然有名じゃないけど、「sana」なら?
「sana」はそこそこ有名で、しかもアイナナの曲を歌うことが多いから、アイナナファンの人は私を知っている可能性が高い。
今、ここでアイナナの曲を歌えば、少しは私の方に意識を向けられるんじゃないか。



そんなことを思い付いた。



けど、、、
松原あなた
松原あなた
そんなの...怖くて、できない...。
いつもは顔を隠してるからおもいっきり歌えるけど、今は顔丸出し。



たくさんの人に見られるかもしれないし、みんな私を無視するかもしれない。
想像するだけで、足が震えた。



大勢の女子
ねーねーー!!握手してーーー!!
大勢の女子
こっちみてーーーーー!!!
四葉環
四葉環
うるっせぇな!!!ほんと、ヤバいんだって!!
和泉一織
和泉一織
お願いします。このあと、どうしても外せない用事が...
大勢の女子
きゃぁぁあああ!!!
和泉一織
和泉一織
...っ



...一織くん、みんな、困ってる。
松原あなた
松原あなた
やる...しかないよね...

私がアイナナのためにできること、全部やってこそ、本当のファン、だから。




決心して、近くのステージにあったマイクを借りて、歌った。


「sana」として。
sana
(...大丈夫、大丈夫。)
sana
スゥ...PerfectGimmick 仕掛けよう
感じて欲しい Amazing
sana
いつもより ちょっと大人な
Anotherface 見せたくて~♪
sana
PerfectGimmick 僕らは夜にきらめく
Juggler いざなうよ~♪
sana
まだ知らないとっておきの魔法
Drawing the delight
sana
信じて~♪
モブ1
えっ?これ、PerfectGimmickだよね?
歌ってるのって、もしかして...
モブ2
さ、sana!?
モブ3
え、どこで、、あ、あそこ!!!!
大勢の女子
sanaだ...!!!本物、え、めっちゃ顔可愛い!!!

私が歌うと、予想通りファンの人達が私に注目する。
和泉一織
和泉一織
...っえ、あ、sana...!?
逢坂壮五
逢坂壮五
sanaだ...あ、み、みんな!今のうち!
七瀬陸
七瀬陸
え、あ、はい!!急がないと!!

ダダダダッとアイナナのみんなはその場から離れる。
sana
(や、役にたてたかな...?)

アイナナのみんなが囲まれてた中から抜け出せて良かった、歌って良かった、と思った。
sana
あ、えっと、sanaでした!
では!さようなら!
私も変に囲まれる前にその場から逃げ去った。
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松原あなた
松原あなた
(はぁ...はぁ...ここまでくれば大丈夫だよね?)

自分がさっきまで歌っていたのがありえない。



今さら怖さで足が震えだした。



松原あなた
松原あなた
アイナナのみんな、急いでたみたいだけど間に合ったかな...?
和泉一織
和泉一織
間に合いましたよ。あなたのお陰で。

...ふぇ?後ろから聞き覚えのある声が聞こえて...て、
松原あなた
松原あなた
い、和泉一織、くん...!?

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作者(いろは)
作者(いろは)
約束は守りました。
ちゃんと松原ちゃんと一織を会わせましたよ...!
作者(いろは)
作者(いろは)
多分こっからきっとラブラブいちゃこら展開になるはず......なるか?これ。
作者(いろは)
作者(いろは)
もう自分が書くの下手すぎて泣きそうです。
作者(いろは)
作者(いろは)
まだ小説書き始めて3日目くらなんです泣
ほんとつまんないし下手くそだけど、見捨てないで( ;∀;)

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