信じられない...一織くんが...
...いる。目の前に。
多分今私の頭の上にクエスチョンマークが3つくらい浮かんでいるだろう。
じっと考える。
............(*^^*)?
とはいえ興奮はおさまらない。
だって、私の大好きな人が目の前に...。
か、噛んだ...泣
恥ずかしい。穴があったら入りたい...泣
私が興奮しそうなのをグッとこらえ、その場から離れようと後ろを向いた瞬間。
ガシッ
私の右腕が、一織くんの右手で、強く握られていた。
クエスチョンマークが10個くらい頭の上に浮かぶ。
そんな、お礼をされるようなことしてないし、事務所に許可はとってあるとはいえ、私なんかがいったら迷惑だろう。
だから、断ろうとしたんだけど...。
と、結局行くことになってしまった。
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事務所につくやいなや、いきなりマネージャーの小鳥遊さんに頭を下げられた。
と、三月くんも頭を下げる。
もうだんだん申し訳なくなってきた。
アイナナのみんなが、目の前にいる。
目の前で会話してる。
今日は命日かな?
しばらくして、その場で倒れてしまった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。