唇が離れたりまたふさがったり
それを何回か繰り返した
『 んっ 、 、 高橋くん 、 、 』
高橋 「 あなた、 ごめん 、
俺のわがまま 、 怖かったよね 、 」
高橋くんが悪いんやない
たしかに急にキスされたのはびっくりしたけど
高橋くんの真っ直ぐな瞳に吸い込まれて
ど ー することも出来ず身を任せてしまった私も
ど ー かしてると思う
高橋 「 ほんまにごめん 、
でもさすがにその服はアウトやわ 」
あ 、 そっか今ドレス着てるんやった
キスで頭がいっぱいすぎて忘れてた
高橋 「 さすがに可愛すぎる
ごめん 、 でも次は我慢する 」
怖がらせたくないからって
優しい声で私を見る高橋くん
『 うん 、 でも高橋くんもかっこいいよ 、 』
高橋くんだってタキシード着てるし
なんかかっこいいしか出てこなくて
高橋 「 あなたっ 、 、 ほんまに 、
そ ー ゆ ー とこやで 」
そう言うと高橋くんは優しく抱きしめてくれた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。