「 女子 ー コスプレ決めるんで
こっち来てくださ ー い 」
文化祭準備も着々と進んできて
今日は何のコスプレを着るのか決める日
高橋 「 あなた目立たんやつね 」
『 高橋くんに決める権利ありません 』
高橋 「 別にええよ ? でも可愛い格好してたら
俺が何するかわからんで ? 」
『 なんでそ ー なるん 』
高橋 「 可愛い子はほっといたら何されるか
分からんやろ ? 」
『 高橋くんがいちばん怖いよ 』
なんて爆弾発言を落としていった高橋くん
意外と恥ずかしい 、 、
「 あなたちゃん何にしよ ー ! ! 」
「 やっぱ定番のメイド ? いや 、 ドレスもにあうよ ! 」
「 個人的にはドレス着てもらって
高橋くんタキシ ー ドとか見たかったりする ! 」
コスプレに興味が無い私は
どうせ着なきゃいけないならなんでもいいよ ー と
女子たちに任せてしまった
「 決めた ! あなたちゃんこれ ! 」
と 、 女子たちが渡してきたのは
大人めの薄紫のドレス
高橋くんにセットのタキシ ー ド来てもらうんだと
「 とりあえず来てみて ! 」
「 サイズ確認するから試着室へど ー ぞ ー 」
とりあえず1回着てみることに
男子も試着があるみたいで
男女で見せ合うことになった
「 え 、 まじか 、 綺麗すぎるし可愛すぎる 」
「 こりゃあ高橋くん失神するわ 」
「 いや私天才ドレスにしてよかった 」
試着室から出ると女の子たちが沢山褒めてくれて
気分だけでもホントのお姫様になれたきがした
肩出てて少し胸元あいてるの違和感しかないけど
なんて思ってるときゃ ー きゃ ー 聞こえてきて
高橋くんの着替えが終わったんやなって思った
前には沢山人がいてあんまり見えないけど
この短時間で軽く髪の毛もセットしてるらしい
『 高橋くん似合うねタキシ ー ド 』
目が合いそう言うと高橋くんは
頭を抱えてしゃがみこんだ
『 え 、 ちょ 、 ど ー したん 』
高橋 「 ど ー したって 、 自覚ないん ? 」
『 なにが ? 』
もしかして似合って無さすぎたとか ?
さすがにこのドレスは大人っぽすぎたかな 、 、
なんて考えてると急に高橋くんは
私の手を引いて教室を出ていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。