第2話

JINside
1,150
2019/06/04 23:23
俺は10数年前までアイツと
2人でひとつだと思っていた。
でも、俺のワガママで
アイツとはもう声さえも届かなくなった。
アイツはいつも真面目で
でも、面白いやつだった。
俺なんかより何倍も
かっこいいと思っていた
でも、世間から俺たちは
あまり良くないイメージになっていた。
どんなに努力しても
一部の世間から批判される日々。
でも、唯一
俺の事を認めてくれた
アイツは俺の事をいつも考えてくれた。
そしてグループの事も。
でも、いつしか
俺はグループとは
音楽の方向性が違うと思い始めた。
自分の納得する音楽を
作りたい。
そういう思いが強くなっていった。
でも、アイツは俺を止めなかった。
音楽の方向性は違って当たり前だと。
でも、グループとして活動してから
4年後
俺はグループを辞めた。
辞めたくて辞めたわけじゃない。
もっと広い世界が見てみたいと思った。
でも、やっぱり
世間からの批判の声が絶えなかった。
でも、俺は覚悟をして
広い世界へ行った。
最初は反対する人もいた。
でも、だんだんアイツのように
俺を認めてくれる人が増えた。
もう、アイツには声が届かない。
でも、俺は自分の道を自分で歩くことに
決めた。
もう後戻りは出来ないと。
ステージの上に立つと
アイツといた景色を思い出すんだ。
笑顔と共に乗り越えていった
何気ない日々
幸せだと気づいたんだ。


俺は今日も支えてくれる人の前に


立ち続けるよ。
今までありがとう。
これからも頑張れよ。

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