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第14話

#14
646
2020/02/04 05:09


彼に手首を掴まれたかと思った瞬間、



彼の腕の中に閉じ込められた。



少しの沈黙、先に破ったのは翔くんの方


「……お前可愛いことすんのな」



『え、』



「会社では完璧美人ってキャラになってっけど彼氏の前ではこんな可愛いの、」


『わたし完璧じゃないよ』



「知ってる。彼氏ですから、笑」




『それに、美人じゃな




"い"と言いかけた私の口は彼の唇によって塞がれた


「何回も言わせんなお前はもっと自分に自信を持て」


『…ぅん、』



「なに耳まで赤くなってんの笑」


『だ、だって翔くんが!!』



「俺が何?」



『…もう意地悪』



「ふはっ お互い様だろ?」

そう言い彼は少し力を緩めて



「あのさ、もっかいしてくんない?」


『…なにが?』



「お前こそ分かってんだろ」



『分かんな~い!』


「おまっ」


そう言った彼は唇を うー ってしてる彼女に


手を伸ばし、逃げる彼女


『あはっ翔くんやめて~』


「まてこらっ」


少しの間そうしていると ふっ と体制が崩れ、


『きゃっ』「おわっ」


彼が彼女をソファに押し倒すような形に。


そしてどちらからともなく唇を重ね、



幸せそうに微笑む2人


「…なあ、次の休みに出掛けようぜ」



『何しに行くの…?』



「指輪」

それを聞いた彼女は少し驚いたような嬉しいような顔をする



『…っ、』


「さっき言ったろ?」

「お前俺のお嫁さんになってくれんだろ」

『…うん、』


そう言い彼女は少し照れながら微笑み、


『わたし、翔くんのお嫁さんになりたい』


それを聞いた彼は脱力したようにため息をつき




「はぁ お前それは可愛すぎ」


「こんな可愛いお嫁さん困っちゃう」


そう言い彼女にキスを落とし、


「櫻井さん?」


『…ふふ、なあに櫻井さん』


「ふはっ」


「このままいい?」


『だーめ、私ご飯作らなきなきゃ』


「えー、飯くらいいいじゃん」


『今日はオムライスにしようと思ったのになぁ』


「うー それならしょうがない、、」


久しぶりのオムライスに緊張する彼女、



『どう、、?』



「めちゃくちゃ美味い!!!」



『よかった~』


「やっぱあなたの作る飯最高」


『大袈裟だよ笑』


「いやマジで、これを毎日食べられるって最高だな」



こうやって彼は意識的にか無意識か分からないけど結婚後の話をするから照れる


「あれだな、色々準備してかないと」



『そうだね、楽しみっ!』

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