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第12話

初めての朝
81
2019/04/20 10:12
そして、このゲームが始まってから初めての朝をむかえた



昨日は逃げて逃げて、とにかく逃げた



敵は出会ったら倒すと言う程度でしか倒せなかった



因みに、昨日の死者は80人程度



そのうちの4分の1程は私達を殺そうとした人



小夜と玉兎が殺した


小夜
小夜
はぁ…はぁ…
玉兎(ぎょくと)
玉兎(ぎょくと)
流石に疲れたな…
20人と言う大人数と、能力があるということで2人の息は上がり、所々怪我をして出血している



私達も息が切れている



雪はもう眠そうだ



当たり前だ、私達は1日走り続けて、寝る暇も無かった



雪はいくら前のゲームの生き残りでも、まだ小五



体力や身体の大きさが私達とは違う上に、眠気



雪はもう走るのも辛いだろう


光輝
光輝
あの…そろそろ休みませんか?
美音
美音
光輝、なんで疲れてないの…
光輝は息が少し上がっているだけで、まだまだ体力が有り余ってそうだ
光輝
光輝
僕、これでも長距離走の選手なんです
玉兎(ぎょくと)
玉兎(ぎょくと)
マジかよ…
小夜
小夜
人は見かけによらないって思い知らされるわね
光輝
光輝
え、なんか酷くないですか!?
少し、この場の空気が緩む


すると、いきなりドサッと音がして後ろを振り向く
美音
美音
ゆ、雪!!
雪が倒れた
小夜
小夜
…大丈夫よ、寝ているだけだわ
美音
美音
よかっ…た…
小夜が雪の脈や呼吸を素早く確認してくれる



ホッとして、その場に座り込んでしまう
雪
癒……魅…
美音
美音
っ!!
寝ごとで癒魅と呟く雪



雪は…守らないと



雫と癒魅を失ってしまった



せめて…せめて雪だけでも



いや、違う


小夜、玉兎、光輝…



この3人は絶対に守る









私の命を捨ててでも…

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