第7話

雨上がりの恋?2
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2020/06/21 09:50
あれは、
わたしがまだ、恋というものについて
未熟どころか
全く知りもしないそんな頃。

中学生のころは、
ごく単純に、
周りで人気のあり、
外見も性格も良かったタカムラくんを
好きだと、、思い込んでいた。

周りに流され飲み込まれるように、
〘中学生になったら
好きな人1人くらいいなければ、、 〙
と、変な強迫観念にかられていたのだ。

あの頃、必死だった。
まわりから
はぐれた存在にならないように。
過剰防衛するのは
自分は何処かで
〘みんなとは絶対的に異なる 〙ということを
気づいていたからかもしれないけれど、、

わたしは幼なすぎて
なにが絶対的に異なるのか
気づけないまま

居心地の悪さを
常に感じていた。
相田さん
毎日、毎日、
おなじような事ばかり
繰り返して
みんな飽きないのかなあ。
唯一、少し安らげるのは
進学塾で出会った、
大学生のアルバイトの

ふーちゃんの前でだけ。
ふーちゃん
ふーちゃん
中坊のくせにぃ。
なにいっちゃってるのよ。
相田さん
ぶー。すぐに子供扱いする、、、
ふーちゃん
ふーちゃん
こどもじゃないわよー。

まだまだ赤ちゃん!!
相田さん
えー。なにそれー。
ふーちゃん
ふーちゃん
だって、、、

わたしだってまだまだ

こどもなんだから、、、
ふーちゃんがどうしてこの塾でバイトをはじめたのか。

塾生でわたしだけが知っていた。

ふーちゃんは

この塾の卒業生だ。

そして、、、、

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