あの日、突然、塾から帰ってしまったわたしに
ふーちゃんから
電話がかかってきた。
迷わず承諾した。
ふーちゃんの思い詰めたような声に
ただただ
心配になった。
近くまですでに来ていると言うふーちゃんと、
家の近くの公園で待ち合わせをし、
急いで用意をする。
わたしが着くと
ふーちゃんはすでに来ていて
俯きがちに
ベンチに座っていた。
喋りだそうとしたふーちゃんを
遮ってしまった。
ふーちゃんは、
笑い始めてしまった。
さっきとは違う
ふーちゃんのいつもの明るい笑顔。
聞きたくない。
そう思ってしまった。
きっとこれから聞くのは
わたしにとっては、、、
辛い話だろうから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。