放課後

クラスメートSide

早く付いちゃった

別に待たせるよりはいいけど…

ガチャン

この会話…カップルっぽいな

櫻木は気づいてないだろうけど

言っていいのかな？

友達のままじゃだめなの?

そんな疑問が頭を駆け巡る

でも！

呼び出したのも、伝えるって決めたのも私なんだ！

ここで誤魔化しちゃ、一生後悔する！

断られるってわかってる

だけど伝えなきゃいけないんだ。

！！！

分かってても…こんなにキツイのかぁ…

少し…期待してた

氷河さんと出会う前から、私は櫻木のことを知ってたんだ。

だからちょっとぐらいって…思ってた

それが…一番キツイんだよ

知らなかった？

捨てよう。こんな気持ち

二人の幸せな、日常に私のこの感情は邪魔なんだ

でも…それでも

キツイなぁ

タッタッタッ

ドンッ！

あ…ぶつかっちゃった…

ドサッ

氷河さんが手を差し伸べてくれる

…氷河さんのせいだとは言えないよね

あ〜あ…ホントに優しいんだよね

それは、最近一緒にいてすごく良く分かる

私への心配のせいで言葉遣い早くなってるし

すごい圧…

ってか約束しちゃった

話さなきゃじゃん

しくった…

この笑顔…

この笑顔が私にあったら櫻木と一緒にいれたのかな？

…違う

櫻木は見た目で判断とかはしない

それはずっと一緒にいた私が一番知ってる

氷河さんが、底抜けに優しいから

なんだろうな

うん

氷河さんになら、櫻木を任せられる

…そう…思い込まなきゃね