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第1話

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2021/03/18 04:22
オンマ
あなた。
顔を隠して生きるのよ…
女の嫉妬は怖いの。
身を守る為に絶対に見せちゃいけないわ。
オンマもとても苦労したわ。
一生を共に過ごせる様な愛する人に巡り会えるまで、
仮面を外してはいけないわ。
(なまえ)
あなた
わかった…
小さな頃からずっとオンマに言われ続けてた。
そんな私のオンマはとても美人で多才だった。
勉強もスポーツも出来て、歌に楽器に躍りまで。
何でも出来たオンマは私にも同じ様に、
色々習わせてくれて、自分で言うのもなんだけど、
出来ないことは何も無いくらい。
自分の顔が良いのかはわからないが
母親に似ているとは親戚には言われていた。
音大を卒業して、私が就職したのは、
韓国にあるBighitentertainment。

普通の暮らしだと、何かと不便だったからだ。


オンマに言われた様に
目も悪くないのにレンズの厚いメガネもかけるため、
合わない度数のコンタクトをして、視力の調整をして、
元々色素異常だったグレーがかった瞳には黒のコンタクト。
ヘアスタイルもいつも前髪を長くして顔を隠して、
一本にしばり、外に行くのにお洒落にしたことなんて一度もない。

なるべく目立つことの無いように生活したけど、
結局は何でも出来る私に嫉妬や妬み、
いじめもあった。

だから、あえて芸能関係を選んだ。


そして、今日が初の出勤だ。
(なまえ)
あなた
おはようございます。あなたと申します。
本日付けで入社になりました。
宜しくお願いいたします。
PD
日韓ハーフだったな?
君は随分と多彩な様だね?

だがなぁ~もう少し身なりに気を遣ってくれよ。
あなたが担当するのはBTSなんだから。

マネージャーはすでにいるが、人手がたりなくてな、
あなたにもマネージャーを頼みたいんだ。
(なまえ)
あなた
えと…はい…
PD
まさか、BTSを知らないなんて事無いよな?
(なまえ)
あなた
一応勉強はしてきました。
PD
まぁ良い。仕事上armyよりは心配ないか。
(なまえ)
あなた
army?軍隊の経験はさすがにありませんが、
求められるなら、なれると思います。
PD
ハッハッハッ
BTSを知らないと、大体『軍隊』って言うんだよな笑
まだまだ勉強不足だったな笑
armyはBTSのファンの事を言うんだよ。
(なまえ)
あなた
…。
PD
だが、お前みたいに軍隊にもなれると冗談言ってのけたのはあなたが初めてだがな笑
(なまえ)
あなた
いえ、本気なんですけど…
PD
え?
(なまえ)
あなた
あの、お望みなら軍隊になります、私。
PD
いや。うん。ならなくて良い。
(なまえ)
あなた
そうですか…残念です。
また、出来ることが増やせると思ったのですが…
PD
マネージャーさえしてくれれば良いんだ。
(なまえ)
あなた
わかりました。
完璧に出来るよう、頑張ります。
PD
お、おう。
そろそろ、あいつらを呼んであるから、
来るはずだ。
コンコンコンっ
ナムジュン
ナムジュン
ナムジュンです。
失礼します。
PD
おう、ちょうどだ。
こちら、今日からお前達のマネージャーになった…
(なまえ)
あなた
イ・あなたです。
精一杯頑張ります。宜しくお願いします。
ナムジュン
ナムジュン
イ・あなたさん?
日本の方ですか?
(なまえ)
あなた
いえ、父が韓国人で母が日本人のハーフです。
PD
年は確かグクより下になるな。
仲良くやってくれよ。
あなたにはお前達と一緒に宿舎に住んでもらう。
間違いなんか起こさないでくれよ?
(なまえ)
あなた
大丈夫です。
私はしっかり不細工なので間違いなんか起きません。
ご心配なく。
ホソク(J-hope)
ホソク(J-hope)
なんだ?なんだ?
不思議ちゃんか?
PD
いや、うん。そうかも知れんがいたって本人は真剣らしいぞ。
(なまえ)
あなた
????
PD
さっきもarmyの話をしたら、
お望みなら軍隊になれますと来たもんだ。
(なまえ)
あなた
やっぱり私、軍隊になった方がいいですか?
PD
いや、そうじゃないんだ…
テヒョン(V)
テヒョン(V)
ヲヲヲ
あなた、面白いね!!
ほっといたら軍隊になっちゃいそう!!!
ジョングク(Jk)
ジョングク(Jk)
ヲヲヲ
ならなくていいんだよ!!
マネージャーなんだから!!!
ジミン(Jimin)
ジミン(Jimin)
ヤバい!ヲヲヲ
面白すぎなんだけど!
PD
だろ?
まぁ、いい。自己紹介なんかは、
宿舎でやってくれ。
あなた、仕事内容はミンウに教えてもらえ。
んじゃ、解散だ。

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