小さな頃からずっとオンマに言われ続けてた。
そんな私のオンマはとても美人で多才だった。
勉強もスポーツも出来て、歌に楽器に躍りまで。
何でも出来たオンマは私にも同じ様に、
色々習わせてくれて、自分で言うのもなんだけど、
出来ないことは何も無いくらい。
自分の顔が良いのかはわからないが
母親に似ているとは親戚には言われていた。
音大を卒業して、私が就職したのは、
韓国にあるBighitentertainment。
普通の暮らしだと、何かと不便だったからだ。
オンマに言われた様に
目も悪くないのにレンズの厚いメガネもかけるため、
合わない度数のコンタクトをして、視力の調整をして、
元々色素異常だったグレーがかった瞳には黒のコンタクト。
ヘアスタイルもいつも前髪を長くして顔を隠して、
一本にしばり、外に行くのにお洒落にしたことなんて一度もない。
なるべく目立つことの無いように生活したけど、
結局は何でも出来る私に嫉妬や妬み、
いじめもあった。
だから、あえて芸能関係を選んだ。
そして、今日が初の出勤だ。
コンコンコンっ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!