第133話

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2021/04/15 16:30
ーーーーノウルsideーーーー

ハオンさんが飲み物を買いにいってくれてる時、
女子高生の会話を聞いた。

いつかの時のように、頭が痛くなって…
どんどん痛くなって…



学生
テヒョンに探されるなんて夢みたいだよね!
その言葉を聞いて、頭の中の警笛はやんだ。
その瞬間、走馬灯のように、
自分が誰なのか、どうしてここにいるのか、
全てが、一気に流れ込んできた。

そして、それを吸い込まれるように、
あの時のキーツリーに確認しに行った。

(なまえ)
あなた
あった…
オッパの気持ちを知らずに2人でかけた南京錠。

少し消えかけているが、
間違いなくオッパとかけた南京錠だった。


(なまえ)
あなた
私は『あなた』だ…
気付いてない振りをしよう…

そして、兄妹としてではなく、

友人としていられたら…

そんな風に思っていた。

でも、オッパは私が『あなた』だと気付いた私に気付いた。

それと、同時に私があの人を気になってる事を指摘した。




そして、2度目の別れを告げられた。

他人になっても、
オッパの気持ちに答えられない私は、
追いかけることが出来なかった。

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