ノウルは楽屋を出て、
ガンガンする頭を押さえながら休憩所に向かう。
酷い頭痛のせいか、吐き気も止まらない。
どうにか休憩所まで来るとそこには2人の女性がいる。
ノウルは椅子に座り休むが、
その2人の女性はノウルを見てこそこそ話をしているようだ。
気にはなるが余りの痛さに見る余裕もないノウルの前に、知らない2人の女性が立ちはだかる。
酷い痛みの中、見上げるノウル。
まるで警笛がなってるかのように、
ノウルの頭痛はどんどん酷くなる。
聞かなきゃいけない気がするのに、
見知らぬ2人が話す言葉が遠のき、視界さえ真っ白になる。
2人はそう言い放つと謝りもせず、さっさと行ってしまった。
そこで意識が切れてしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。