最後はテヒョンだけだ。
コンコンコンっ
テヒョンは布団かけず、抱き枕の様にしている。
肩を揺らしてみるが、ちっとも起きない。
大きく揺らすが、より一層布団を抱き締め起きる気配はない。
更に揺らしてもびくともしないテヒョン。
あなたは、布団を勢いよく引っ張り引き剥がした。
もう一度肩に触れた瞬間、あなたの視界が反転した。
テヒョンに腕を引っ張っられ、
腕の中にすっぽり抱き締められる。もがいてみても、
びくともしないばかりか、
テヒョンの足があなたの体に巻き付く。
テヒョンの胸を手で押して離れようとしても、
更にぎゅっと抱き締められ、なかなか抜け出せない。
さすがに、超絶イケメンの兄を持つあなたでも、
抱き締められてドキドキしてしまう。
全力でテヒョンの胸をパタパタと連打すると、
微かに開いたテヒョン目と視線がぶつかる。
テヒョンはあなたの頭にキスを落とすと、
また、あなたを抱き締め直し眠りに入る。
生まれて初めて家族以外に『可愛い』と言われ、
頭にだが生まれて初めてキスを落とされたあなたは、
顔がみるみるうちに真っ赤になり、
ドキドキが最高潮まで達する。
びくともしない腕の中でもがき続けてると、
なかなか下りてこないのを見かねて
様子を見に来たメンバーは、
あなたに巻き付いた、腕と足を引き剥がす。
あなたはその隙にベッドから抜け出す。
テヒョンは起き上がりボーッと座る。
そう言ってジミンはテヒョンを、抱き起こし連れていった。
あなたは真っ赤になって火照った顔を、
自分でパタパタ仰ぎ、
急いで部屋から出てキッチンに戻るあなた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!