第169話

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2021/05/02 06:10
あなたもアイドルとしてデビューしたてで、
売り出し中ともあり、仕事が途切れない。

新曲の録音、振り付けの練習、やることは尽きない。

ふん刻みのスケジュールをこなす一方で、
台詞を覚えるのに必死だ。

パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
移動中位は寝ておけよ。
イ・(なまえ)
イ・あなた
でも…台詞位は覚えておかないと…
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
ろくに飯も食ってないだろ?
体がぶっ壊れちまうぞ?
イ・(なまえ)
イ・あなた
でも、演技すらしたことないのに、
台詞位は完璧にしておかないと…
皆さんの足をひっぱるわけにはいかないし
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
体調崩して撮影が出来なくなったら
どうするんだ?
イ・(なまえ)
イ・あなた
大丈夫です!
体だけは強いんです!
それに、テヒョンさん、ミンホさん、
ミョンスさんも、アイドルですし!
私だけあまえてられませんから!
あなたも、自分を奮起させ、ドラマに挑んだ。
ーーーー撮影当日ーーーー

若手と言っても、
作品に何本も出演しているヒョンジュン。

テヒョンも、ミンホも、ミョンスも経験者だ。

それに、加えてベテラン女優勢だ。

あなたの緊張もピークに達する。

今日の撮影は、第1話分。

視聴者にストーリーの選択が委ねられる新しいスタイルのドラマ。

1話目はベースになる出演者達の紹介と出会い。

なので、主要キャストが勢揃いだ。

そして、芸名のままでストーリーが展開される。

若社長役のヒョンジュン。

ヒョンジュンの母親兼会長役である大女優ユソン。

ヒョンジュンの秘書役のミョンス。

ライバル会社の若社長、テヒョン。

テヒョンの母親、兼会長の大女優ミョンギル。

テヒョンの秘書役、ミンホ。

そして、ヒョンジュンの会社員のあなた。

あなたを取り合うヒョンジュンとテヒョンというストーリーだ。
あなた以外の撮影は順調に進む。

新人のあなたは待ち時間が長く、
最後の撮影になった。

誰が見ても、台詞回しも、演技も申し分ない。

あなたの撮影も順調かに見えたが、
ミン・ユソン(大女優)
ミン・ユソン(大女優)
ちょっと!!!!
なんなのよこの子!!!
イ・(なまえ)
イ・あなた
すみません!!!!
スタジオがざわつく。

それもそのはず、あなたは全く問題なく、
台詞は勿論、演技にも問題がなかったのに、
大女優ユソンの激昂がとんだのだ。
イ・ヒョンジュン(若手俳優)
イ・ヒョンジュン(若手俳優)
ユソンさん、今のはあなたじゃなく、
僕の方が…
ミン・ユソン(大女優)
ミン・ユソン(大女優)
ヒョンジュン?あなたは良かったわよ?
なのにこの子ったら!!!
ユソンは新人いじめが大好きだった。
とにかく平謝りするあなた。
と、そこへ、
テヒョン(V)
テヒョン(V)
ユソンヌナ~
スタジオが凍りつく。
なぜなら大女優に向かって、
それも、かなりの年上にヌナと言ってのけたテヒョン。

誰しもが、ユソンが大激怒すると構えた。

ところが…
テヒョン(V)
テヒョン(V)
ユソンヌナより上手に出来るわけないですよ。
今日が初めてなんだし…
あ!ユソンヌナが育ててあげて下さい!!
そしたら、あなたも立派なユソンヌナみたく
素敵な女優さんになれます!
ミン・ユソン(大女優)
ミン・ユソン(大女優)
え??そう?
ヌナ?//なんかちょっと恥ずかしいわね//
テヒョンアが言うなら、まぁ、そうね。
教えてあげても良いわ?
回りでみていた人たちも、ほっと胸を撫で下ろす。
ミンホ(SHINee)
ミンホ(SHINee)
ᄏᄏᄏ
さすがテヒョンアᄏᄏᄏ
イ・(なまえ)
イ・あなた
すみません。
頑張りますので、宜しくお願いします!!
ミン・ユソン(大女優)
ミン・ユソン(大女優)
良いわ!テヒョンアに免じて、
私が教えてあげる。
そして、あなたに指導を始めたユソン。
キム・ミョンス(INFINITYエル)
キム・ミョンス(INFINITYエル)
ねぇ、テヒョンアって人の扱い上手いの?
ミンホ(SHINee)
ミンホ(SHINee)
いや?あれ、素だよ。
どんな人でもテヒョンアを目の前にすると、
だいたい巻き込まれて、
あんな感じᄏᄏᄏ
だからあいつの回りはいっつも良い雰囲気になるわけ。
キム・ミョンス(INFINITYエル)
キム・ミョンス(INFINITYエル)
天然?凄いね。
あんなに凍りついた中で、
ましてや大先輩にヌナは言えないな…
ミンホ(SHINee)
ミンホ(SHINee)
だろ?
でも、呼ばれたユソンさんは
満更でもない顔してるだろ?
誰も傷つけず場を納めちまった。ᄏᄏᄏ
その場で不機嫌になってるのはあなたを守れなかった
ヒョンジュンだけだった。

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