あなたは、明日の朝食の下準備をし、お風呂へ向かう。
脱衣室の鏡の前で、服を脱ぎ目に入ってくる、
無数に出来たアザ。
背中、お腹、太もも、二の腕。
あなたはそっと体を洗い風呂を出る。
部屋に戻り、湿布を貼ろうかと思ったが、
湿布特有の匂いでバレてしまうのではないかと、
貼るのをやめた。
明日の事を考えると、憂鬱で仕方なかった。
収録スタジオに向かうBTSとは現場が違い、
あなた達はビッヒ。
助けてくれる人も、助けを求められる人も居ない。
考えるだけで気が病む。
それでも明日が来るわけで、
あなたはそれでもどうにか、あの練習生と、
どうにかわかり合えないか、考えながら眠りについた。
ーーーーー次の日の朝ーーーーー
ジンは2階に上がり、あなたの部屋の前に立つ。
コンコンコンっ
ジンがベッドに近づくと、少し息が上がり、
汗を額にかいてるあなたがいる。
おでこに手をやると高くは無いが、熱がありそうだ。
あなたが目を覚ました。
ジンはメンバーに朝食を作りに行った。
痛い体を起こすと、
昨日より痛みの増した体が、悲鳴を上げる。
痛み止めの薬を飲み、コンタクトと眼鏡をつけ、
重たい体にムチを打ち、支度をして1階に降りる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。