第173話

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2021/05/03 11:37
ーーーーー撮影当日ーーーーー
あなたの楽屋に誰かが来たようだ。

コンコンコンっ
?????
失礼しまーす!!!
(なまえ)
あなた
はい。どうぞ。
開いたドアを見るとあの4人とウンジだった。

見た瞬間あなたは体をこわばらせた。
キム・ミナ
キム・ミナ
あなたオンニ!!
お久しぶり!!
(なまえ)
あなた
あの…えーと…
イ・ナヨン
イ・ナヨン
何?なんで他人行儀なの?
カン・アリン
カン・アリン
あんなに仲良くしてじゃん!!
また、仲良くしましょうよ!!
チョン・セナ
チョン・セナ
お久しぶりです。
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
あ~悪いな。
あなたは事情があって記憶が抜けてるところがあるんだよ。
だから、すまないが、君達が知ってるあなただと思わないで欲しい。
キム・ミナ
キム・ミナ
え~あんなに仲良くしてたのに!!!
覚えてないの?オンニ!?
ショック~っ
カン・アリン
カン・アリン
私たち、あなたオンニの事、
すんごく慕ってたのに…
ね~みんな!!
チョン・セナ
チョン・セナ
・・・・・。
イ・ナヨン
イ・ナヨン
まぁいいや!
また、仲良くしましょうね?
あなたオ・ン・ニ!
パク・ウンジ(新マネ)
パク・ウンジ(新マネ)
お料理じゃないけど、
宜しくお願いしますね!!
ノウルさん?
あっ!ごめんなさい!
あなたさんでしたね!!
言葉は普通だが嫌な笑みを浮かべるウンジ。
あなたは背中にじんわり嫌な汗をかくのがわかった。

あの時にされた事が脳裏によみがえる。
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
あなた?
どうした?
(なまえ)
あなた
え!あっあの…
ごめんなさい。覚えてなくて…
また…仲良く…してください…
イ・ナヨン
イ・ナヨン
あのオーディションの日以来?
な~んかすごく印象変わってて別人だね~
ぎゃははははっ
キム・ミナ
キム・ミナ
今では売れっ子だもんね、オ・ン・ニ?
カン・アリン
カン・アリン
私達、あなたオンニとデビュー重なって、
運が悪かったな~
嫌な含みを持たせた言い方に、あなたは返せないで居ると…
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
まぁ、今はうちの顔だからね。
仲良く頼むよ?
キム・ミナ
キム・ミナ
は~い!
カン・アリン
カン・アリン
大丈夫ですよ!
前みたいに仲良くしますから!
『それでは、失礼しました!』
そう言って5人はあなたの楽屋を後にした。
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
なんか、あいつら随分あなたを慕ってる感じだったけど…
(なまえ)
あなた
は…はい…
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
違うのか?
(なまえ)
あなた
あの…いえ…
パク・スホ((なまえ)のマネージャー)
パク・スホ(あなたのマネージャー)
でも、なんか奥歯に詰まった感じがするな…
(なまえ)
あなた
いえ、大丈夫です。
今日も頑張ります!!!
楽屋を出ていった5人は、こそこそ話す。
カン・アリン
カン・アリン
つか、何あれ。
本当に覚えてないの?
キム・ミナ
キム・ミナ
つか、めっちゃ好都合じゃん!!
イ・ナヨン
イ・ナヨン
つか、ウンジ!
料理って、なんの事よ!
パク・ウンジ(新マネ)
パク・ウンジ(新マネ)
あんた、いい加減に口の聞き方どうにかしなさいよ!!
イ・ナヨン
イ・ナヨン
はいはい、ウンジオンニ!!
面倒くさいなぁ~
つか、だから、何?料理って!!
パク・ウンジ(新マネ)
パク・ウンジ(新マネ)
あれ、ケータリングで働いてたノウルよ。
間違いないわ!
カン・アリン
カン・アリン
え?んじゃ、一回会ってるじゃん!!
キム・ミナ
キム・ミナ
あ!うちらでボコそうとした奴?
イ・ナヨン
イ・ナヨン
あの時、テヒョンさん来ちゃったやつだ。
キム・ミナ
キム・ミナ
でも、やっぱりあなただったんだね!
なんか、面白くなりそう!!
チョン・セナ
チョン・セナ
ちょっと、あんた達また、
おかしな事考えてないでしょうね!!!
カン・アリン
カン・アリン
あー、また優等生ぶっちゃって!!
なんでこんな奴と一緒のグループなわけ?
ウンジオンニの方がうちらと気が合うんだけど!
パク・ウンジ(新マネ)
パク・ウンジ(新マネ)
ふざけんじゃないわよ。
私はあんた達なんか、見たくないんだから!
キム・ミナ
キム・ミナ
ぎゃははははっ
ほんと、性格悪ぅ~
イ・ナヨン
イ・ナヨン
うちらにいわれたらおしまいだね。
ぎゃははははっ
こうして、あなたは不安を抱えたまま、
撮影に挑むしかなかった。

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