第63話

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2021/03/28 18:09
ーーーレッスン室ーーー

マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
あなた!!
お待たせ!遅くなってごめんね!
何があったの?はぁ…はぁ…はぁ…
(なまえ)
あなた
マリアさん…
急いで来てくれたのか、じんわりと汗をかき、
息が切れている。

そんな些細な優しさに、胸が熱くなる。
(なまえ)
あなた
あの…私、
オーディションに出たいんです。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
は?どう言うこと?!
あなたは事の経緯を暴力の件は抜きでざっと話す。
(なまえ)
あなた
なので、
今からでもオーディションの申し込み、
どうにかなりませんか?
出来る事なら、私だとバレないよう、
マリアさんにメイクをして頂きたいのです。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
私のコネクションでオーディションに、
ぶっこむ事は出来るわよ?
て言うか、あたし、本気出すわよ?
(なまえ)
あなた
はい!是非お願いします!!
あの子達に本気になって欲しくて。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
いや~ん❤️
あなたをプロデュース出来るなんて♪
願ったり叶ったりだわ!!
テンションが上がり、あなたに抱きつくマリア。
があからさまに顔を歪めたあなたに気付くが、
マリアは様子を見た。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
ねぇ…あなた、
その子達とうまくいってるのよね?
(なまえ)
あなた
ど、どうしてですか?
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
いや…あなたの事だから、
何かあっても話さないだろうし…
女だらけなんて、あなたの不得意分野でしょ?
年の為よ、念の為!
(なまえ)
あなた
はい!勝ち気ですが、大丈夫です!
セナなんか、私の心配までしてくれて…
嘘がつけないあなたは、
真っ直ぐに見つめるマリアの目線から視線を反らす。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
まぁいいわ…
今はあなたの気持ちをくんであげる。
そうしたい何かがあるのよね?
(なまえ)
あなた
はい…
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
そのかわり、私、極力、顔を出させて貰うわ!
(なまえ)
あなた
え?
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
BTS彼らが優先になるから、
ずっととはいかないけど、時間があく限り。
(なまえ)
あなた
はい。ありがとうございます。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
じゃあ上には話を通しておくわ!
じゃあね!
マリアはビッヒで、自分の用事を済ませ、
退勤の為に車に乗り込む。
車を発進させるわけでもなく考え込む。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
つか、なんなの?あの違和感。
抱き締められてあんなに露骨に嫌がる?

いや、あなたはそんな事したことない…

じゃあなぜ?
腕を組み直し、目をつむる。
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
マリア(スタイリスト&メイクヌナ)
顔を歪めるなんて、
1つしか理由なんて無いじゃない…
どうして何も言ってくれないの?あなた…
エンジンをかけ車を走らせた。

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