第158話

158
4,715
2021/04/25 18:42
ーーーーーテヒョンsideーーーーー


あなたを迎えに行くのが遅かったあの日から、


僕の時間は止まったんだ。


あなたへの気持ちを認めてしまえば、


メンバー達に八つ当たりすることも無くなった。


ナムジュニヒョンに自分を大切にしろと言われてから、


あなたへの気持ちも大事にしようと思えたのに…




再会したあなたは、また、僕じゃない誰かに守られている…


僕のあなたに触らないで…


そう言えたらどんなにいいか…


嫉妬した僕はきっと格好悪い…



格好良いところだけを見て欲しいのに…



僕は素直になれないままあなたの手の届きそうで届かない所にいる…



そんな勇気の無い僕にあなたはILYサインをくれた気がした…


とうとう僕は幻覚を見るようになったのか…


それでも胸の鼓動が早くなるのがわかった。


順番を呼ばれて、遅れて立ち上がり、

もう一度あなたを見ても、

何もなかったかのように座るあなた。


僕もあなたに気持ちを伝えたいと思った。



プリ小説オーディオドラマ