あれから、
相変わらずウンジもマネージャーを続けている。
変わったことと言えば、
感情を無くしたテヒョンにたいして、
ウンジがやりたい放題になった。
そう言って腕を組まれても、
表情ひとつ変えず、目線ひとつ動かさない。
テヒョンのスマホが鳴る。
ナムジュンはテヒョンからスマホを取り上げる。
それに対してさえも無反応だ。
ナムジュンがあなたの事とテヒョンの事を説明した。
電話を切ると、
そう言うとテヒョンは席を立った。
ウンジは追いかけようとしたが、
テヒョンの三白眼で射抜く、冷たい視線に足が止まる。
それだけ言うとそのままどこかへ行ってしまった。
あまりの冷たさにメンバーさえ引き止めることが出来なかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!