第79話

11.名前で呼んで。
7,847
2023/07/17 14:34
~らんside~

黄崎くんに誘われ、俺は一緒にカフェで過ごすことになった。

黄崎くんは真剣な顔でスイーツを選んでいる。


俺は今日から新発売のスイーツを求めこのカフェに来た。

しかしまさか黄崎くんもスイーツ仲間だったとは…


そう思いながらチラリと黄崎くんを見る。

バチッ!
らん(蘭)
らん(蘭)
あっ…えっと、注文決めた?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
う、うん!らんくんは?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(やばい注文決めるふりしてらんくん見てたのバレた!?)
らん(蘭)
らん(蘭)
…?どうした?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うええ!?な、なんでもぉ!?
らん(蘭)
らん(蘭)
…ふはっ!黄崎くんって面白いねwww
みこと(美殊)
みこと(美殊)
え~、そう?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(バレてない!らんくんが鈍感で良かった~)
う~ん、どれにしよ…

…よしっ、このいちごパフェにしよっかな!
らん(蘭)
らん(蘭)
決めたよ!店員呼ぶね。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うん!ありがと!
らん(蘭)
らん(蘭)
…!うん。
黄崎くんの笑顔っていいな。

屈託ない、明るい笑顔。俺にはできない笑顔だ。


なーんか俺って、作り笑いみたいな、お人形さんみたいな笑いなんだよなぁ…

こういうのって案外周りにバレるっぽいし。教わりたいな~


店員さんに頼んで、ぼんやりとスマホを眺めていた。

らん(蘭)
らん(蘭)
…?…黄崎くん、さっきからどうしたの?俺の顔に何かついてる?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
へっ!?いや!なんにもついてないよ!綺麗!!
らん(蘭)
らん(蘭)
良かった~…!じゃ、どうしたの?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…ううん。何でもない!
…あ、今何かを隠された。

あーあ。俺って情けないな。俺は、○○なのに…


…ん?○○ってなんだ?

はぁ…ついにおかしくなったのかな…今日は早く寝よ…
みこと(美殊)
みこと(美殊)
そっそれより!らんくんって、いるまくんとはどうなの…!?
らん(蘭)
らん(蘭)
え…紫月くん?別に普通だけど…
みこと(美殊)
みこと(美殊)
え~…じゃ、じゃあさ!せめて…
らん(蘭)
らん(蘭)
ん?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
名前で呼ぼうよ!ほら、苗字だとなんか、さ…?
らん(蘭)
らん(蘭)
…あ~……名前、ね…
みこと(美殊)
みこと(美殊)
そそっ!ほら、二人会長&副会長の仲だし!
う~ん…そこまでまだ仲良しってわけじゃないけど…

紫月くんの名前、ね。
らん(蘭)
らん(蘭)
…『いるま』くんだっけ?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
呼び捨てー!
らん(蘭)
らん(蘭)
ええ…いるま?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
yes!
らん(蘭)
らん(蘭)
発音良すぎでしょwww
らん(蘭)
らん(蘭)
にしてもなんで呼び捨て?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
ええ!え、ええと…なんとなくだよ!!うん!
らん(蘭)
らん(蘭)
ふ~ん……
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…いい?それで。
らん(蘭)
らん(蘭)
良いよ。
そう伝えると、黄崎は安心したかのように笑った。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
……(…良かったね。いるまくん。)
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(まだ、思い出してくれたわけではないけど。それでも名前呼びだけでも懐かしいでしょ?)
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(いるまくんが一番らんくんに、思い出してほしいもんね。)
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(…俺は、いるまくんのこと、支えるから。)
らん(蘭)
らん(蘭)
……?どうした?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うええ!いや!なんでもないっ!
そんなことを話していると、スイーツが届いてきた。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うわあ~!!めちゃきれいや!
らん(蘭)
らん(蘭)
だね!やば、写真撮ろ…
みこと(美殊)
みこと(美殊)
俺も~!あ、らんくんも映る?
らん(蘭)
らん(蘭)
ええ!?まあいいよwww
みこと(美殊)
みこと(美殊)
やったぁ!よし、いっくよ~!
らん(蘭)
らん(蘭)
うん!…ん?スマホ逆じゃない?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
え!?あ、ほんとや!ごめんもう一回!
らん(蘭)
らん(蘭)
全然いいよwww
そうして、どうにか写真を撮りスイーツに手を付けた。

楽しい


…もしかして、黄崎くんって天然!?

あたふたしてて、こんな天然さんは久々に見たなぁ…


いたんだよねwwwもう名前も覚えてないんだけど…誰だっけなぁ。


……あ。黄崎くんのほっぺにクリームついてる。

らん(蘭)
らん(蘭)
…黄崎くん、ついてるよ。(サッ)
黄崎くんの頬からクリームを拭う。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うええ!?ありがー…
らん(蘭)
らん(蘭)
ほんと、みことは天然だなw
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…え?
らん(蘭)
らん(蘭)
ん?どうした?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
い、いや、、、今みことって…
らん(蘭)
らん(蘭)
え?なんでだろ…
みこと(美殊)
みこと(美殊)
無意識だったの!?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(もしかしたら、俺のこと思い出してくれたのかな…?)
らん(蘭)
らん(蘭)
んー…そうなのかなぁ……
みこと(美殊)
みこと(美殊)
っ、そっ、か~…(やっぱり…)
らん(蘭)
らん(蘭)
でもさ、
らん(蘭)
らん(蘭)
俺、黄崎くんに似た人に会った気がするんだよね。誰何だか、名前も覚えてないんだけど…
らん(蘭)
らん(蘭)
それでもすごく大切だったのは覚えてるんだ。ずっと、守っていたかった存在だったような。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…!
らん(蘭)
らん(蘭)
また会いたいなぁ…
誰だっけな、ほんと。不思議。


しかも黄崎くんだけじゃないんだよね、この感覚。

なんだろう、思い出したいのに。


心に、がっちりとした蓋が閉められていて、自力で開けることができない。


黄崎くんは、そんな俺の意味不明な話を聞いて、何故か泣きそうな顔をしていた。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…会えるよ、きっと。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(だって、ここにずっといるんだから。)
らん(蘭)
らん(蘭)
…?そうかな、そうだといいんだけど。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
……ねぇ、らんくん。
らん(蘭)
らん(蘭)
ん?なに?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
え、えと…ただの我儘なんだけどさ…
らん(蘭)
らん(蘭)
うん。何でもいいよ、どうしたの?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
…俺のことも、名前で呼んでくれない?
らん(蘭)
らん(蘭)
…え。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(うっ、ダメかな…でも俺、らんくんに早く思い出してもらいたい…それに…)
みこと(美殊)
みこと(美殊)
(いるまくんだけなんて、ずるい…)
らん(蘭)
らん(蘭)
…いいよ。全然。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
!…ほんと!?
らん(蘭)
らん(蘭)
もちろんwww
らん(蘭)
らん(蘭)
みこと。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
っ!…ありがと~!!!
らん(蘭)
らん(蘭)
ちょっ!声大きいよwww大丈夫!?
みこと(美殊)
みこと(美殊)
大丈夫だよぉ~……!
名前を呼ぶだけで、こんな嬉しそうな顔をする人、初めて見たなぁ~…


そうして俺らはそのあと、普通に会話をしながらスイーツを食べた。


他人とこんなに幸せな空間で過ごすのは「初めて」で、心地よかった。


あーあ、この時間が、永遠に続けばいいのにな。


そんなことを願っても無理なことで、あっという間に食べ終えてしまった。
みこと(美殊)
みこと(美殊)
じゃ、また学校で!
らん(蘭)
らん(蘭)
うん!またね、みこと!
みこと(美殊)
みこと(美殊)
うん!らんくん!
みことは、俺が見えなくなるまでずっと手を振り続けていた。

可愛いなあ…


そんなことを考えながら家に着いた。
らん(蘭)
らん(蘭)
(ガチャ。)…ただいま~…
今世のらんのお母さん
今世のらんのお母さん
…あら、おかえりなさい。遅かったわね。
らん(蘭)
らん(蘭)
ごめん、夕飯作るね。
今世のらんのお母さん
今世のらんのお母さん
ほんとよ、さっさと作ってちょうだい。
らん(蘭)
らん(蘭)
うん。すぐやるね。
あーあ、なんで思い出せないんだろうなぁ…
主
おひさ!…うん、一体何日ぶりだ…
主
てわけではい、ふっかーつ!
主
この話ぐだぐだ書いていったものだから変かもwwwごめん!
主
ようやく英検やた考査やら部活の色々やら終わったので、書きます!
主
でもメンタル全復帰じゃないので、たくさんいいねくれたら嬉しいです!(欲しがり)
主
では、また次の物語で!

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