第6話

えーと、彼シャツ?
6,070
2020/09/17 08:11
ころん
次の授業なんだっけ?
あなた

体育だよー。

ころん
え~、着替えだるっ!
うちの学校は体育祭以外、ジャージだ。
さとみ
マジそれな。仮病使おっかな~
ななもり
ダメでしょ……
そうやって、さところが、騒いでいるうちに、みんな行ってしまった。
ななもり
俺もう行くからね!更衣室ちゃんと来てよ?!
そういい、なーくんは行ってしまった。
さとみ
しょうがない、俺体調悪いふりしとくわ。
ころん
んじゃ、僕もー。
さとみ
2人行ったら怪しまれるだろ。ころんはがんば~
ころん
え~!!!!マジで???!!!
そう言って、さとみくんまで行ってしまった。
ころん
むー。さとみくんだけずるい……
ころんくんが愚痴り始めたので私は、ジャージを取り出そうと鞄をあさった。
あなた

……ない。

ころん
え?
あなた

ジャージがない……

ころん
えー?!マぁジでぇw
あなた

えー?入れたんだけどなー?

ころん
あはははっwwヤバいつぼった……w
そういい、ころんくんが後ろへと下がっていった。
あなた

そんなに、笑わなくても……あ!

あなた

ころんくん、後ろ!!

ガンッ!と、音がし、ころんくんがゴミ箱を思いっきり蹴ってしまった。
ころん
へ?あーーー!!!!
ころん
やっちゃったー!!
あなた

いそいで、戻さないと……ってこれ……

そのなかには、赤色の女子用ジャージが、布切れになっていた。
そして、ひとつの布切れに!名前が書いてあった。
まさしく、私のだ。
ころん
え?これ……
ころん
あなたちゃんのじゃ……
あなた

ち、違うよ。きっと、要らなくなったのを捨てたんじゃないかな……

ああ、まっすぐ前を見れない。顔を見せたらなんだか、バレそうで……
ころん
ふーん。
そしたら、ころんくんが、自分の鞄をあさり始めた。
そして、突然なにかを投げられ、視界が黒い……青い?
あなた

え?これ……

ころんくんの、青い、男子用のジャージだった。
ころん
色は、もう、しょうがない。それで我慢して。
ころんくんのジャージを手に持ち、ポカーンとしていた。
ころん
貸してやるって言ってんの!ほら着て!
そう言ってころんくんは後ろを向いた。
あなた

(優しいなぁ。)

そう思いながら、ころんくんのジャージを着た。
あなた

えっと、これでいいのかな……?

ころん
…………
袖が長い・丈の長さが短めのワンピ
ころん
……はい、行って。
あなた

で、でも、ころんくん、ジャージ……

ころん
さとみくんの借りてくる。だから、先行って。
そうころんくんは、言い、半場強引に教室から出された。
あなた

どうしたんだろう。貸さなきゃよかったって後悔してなきゃ良いけど……

〈 教室 〉
ころん
あれ、いわゆる、彼シャ、ツ……/////
ころん
可愛かった……/////
〈 その後 〉
あなた

(行って、とは言われたけど……)

あなた

(よく考えると大分恥ずかしい///)

だって、男子用のジャージで、それだけで目立つのに……上だけ貸してもらっても、下がないから、膝までのワンピ状態……
一応、黒パンはいてるけど!!

黒パンとは……パンツの上からはくやつ。黒い
莉犬
なにしてるの?
あなた

ひゃ!!

莉犬
あ、ごめん、入ってこなかったからどうしたのかとおもっ……え?
莉犬
え?!なにそれ?!青!?下はいてないしーー!!!
あなた

莉犬くん!声でかい声でかい!!!

先生
先生
どうかしましたか~!
ははー。もう逃げられない。
あなた

お、遅れました……

モブ女子A
モブ女子A
え?なんで男子ジャージ?
モブ女子B
モブ女子B
しかもあれ、ころんくんのじゃ……
モブ男子C
モブ男子C
下はいてねーぞ。
あなた

(気まずい。)

ななもり
え?なんで、ころちゃんの着てるの?
あなた

忘れちゃって、貸してくれたんだ

ジェル
上だけ?
あなた

…………

莉犬
ころちゃんって時々こういうとこあるよね~
るぅと
ありがた迷惑と言うか……
ころん
遅れました~
ころんくんの方に一斉に視線が向けられる。
ななもり
なんで、シャツ!?
あなた

さとみくんに借りてくるって……!

ころん
いやー、ほんっと、不運。さとみくん、忘れやがったよ。
モブ女子A
モブ女子A
マジで借りてんじゃん。
キーンコーンカーンコーン
ころん
よっしゃー!体育終わった~!
先生
先生
はい!二人とも反省文20枚ね!
ころん
顔笑ってんのにヤバいこと言ってるんだけど!!
あなた

私の命日は今日かも。(女子に殺される☆)

???
あー。もー、マジで、うざ。
るぅと
………
〈 シェアハウス・深夜 〉
莉犬
るぅとくんが収集、つけるなんて珍しいね
ジェル
深夜ってことは、聞かれたないんやろ?あなたちゃんに。
るぅと
状況飲み込みが早くて助かります。
るぅと
では、本題です。
るぅと
あなたちゃんの教科書、上靴など、色々なものが隠されています。そして、それを、新崎実凛さんが毎度見つけ出します。
るぅと
ちょっとおかしいですよね。隠すところを毎回見た。それにしては回数が多すぎます。
るぅと
そして、もうひとつの確定的な証拠が出たんです。
るぅと
あなたちゃんのジャージが着られて捨てられていた。そうですよね?ころちゃん?
ころん
うん。
るぅと
さぁ、ジャージなんて、切りにくいもの、普通のハサミで切れるはずがありません。それ用のハサミがあるはずです。
るぅと
ぼくは、偶然にも、新崎さんが、それを手芸部の人に返しているのを見てしまいました。
莉犬
え?じゃあ、主犯って……
るぅと
はい、では観点を変えてみましょう。
るぅと
あなたさんがいじめられています、なぜ?
ジェル
俺らと絡んでいるから……
るぅと
正解です。そして僕たちすとぷりは本人達が通っているので、人気なんですよね。自画自賛なんですけれども。
るぅと
それを羨んで、というのは、十分にありえます。
ななもり
暴力的ないじめは?
るぅと
いいえ。「まだ。」
さとみ
まだってことは起こる可能性があるってこと?
るぅと
ええ。90%くらいで。
ころん
じゃあ、絡まなきゃ良いの?
るぅと
いえ。今さら手を引いても、遅いでしょう。
莉犬
でも、これ以上悪くなったら!!
るぅと
守れるのは僕たちしかいないんです。
ななもり
俺たちが蒔いた種ってことね。
ななもり
でも、守るだけじゃ根本的解決にはないよね?
るぅと
はい。だから、少し手伝ってください。なーくん?
ななもり
なるほどね。任せて。
るぅと
僕たち二人は、準備を進めるので、他の4人は、あなたさんからはなれないでください
すとぷり
任せろ。
任せて。

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