はぁ、
もうそろそろマジでやる?
殺されかけたしな
僕達、捕まる覚悟でやろう。
鞄に、血のついたハサミ入ってたらしいよ。
開始時刻は?
3日後とか?
いや、明日です。
一気にやってしまいましょう。
殺す覚悟でね。
〈 廊下 〉
先生に事情は話しといたから多分しばらく来ないよ。
ありがとうございます。
るぅとくんガチだね。
あたりまえですよ。
行く?
行こっか
〈 教室 〉
すとぷりが満面の笑顔で教室のドアを開けた。
おはよー!
キャー!来たよ!
さあ!
今日は!
るぅとくんが!
お怒りでーす
いつも通りのかわいい笑みだった。
だが、殺気に満ち溢れていた。
(なんか、今日のるぅとくん違わわない?)
ふふっ。
殺るつもりでしましょ?
みりんちゃん!こっち来てよ。
え!?うそ!あたし?
憧れの存在に呼ばれて心底嬉しそうだ。
うん!
主・犯・ちゃん?
え!?
ドンッと濁った音と共に、みりんは、壁ドンされていた。
だが、みんなが憧れているようなものではない。
……
笑っている。だが、お前なんかすぐ殺せる。
そう言われているような恐怖に襲われた。
な!なに!?あたしが何かした?!
人殺しでしょ?
いや…!あの…!
ロープちょーだい
はーい。ごそこそ
ころんは、鞄をあさり、ロープを取り出した。
せっかくだし、首絞めちゃおっか?
絞め殺される、そう誰もが思った。
じゃあ、男子くん達は、こちらで処理しますw
莉犬こっち側で手伝いでよろしく
えー。こいつと……?
僕ところんは今回、「アレ」で。当たった場合はしょうがないです。
自業自得。ですね!
あなたさんも殺しかけましたよね?
ゾワッ
その途端、銃声が教室に響き渡った。
バンッ
何あれ?!銃?
本物ですよ。
もう、笑みは消えていた、だが、「殺す」それが目に見えるようだった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!