リビングのドアを開けると、いつもとは違う静けさだった
しかし、特に気には留めず、いつもの席に座りもくもくと食べ始めた。
さところは洗い物をしていた。
明日のテスト嫌だなぁ。
やりたいゲームがあったんだ。今度みんなとやろ。
あ、今週の日曜日ねねと買い物に行くんだった。
いつも、別人レベルに見た目を変えられるからみんなビックリしちゃうんだよね。
そんなことを考えていると、玄関の方でガチャッとドアを開ける音がした。
洗い物が終わったらしく、鞄を持ち上げた。
残ったパンを口に押し込んで牛乳で流そうとしたら、ガチャとドアが開く音がした。
私が追いかけようとしたとたんに、さとみくんは、全力疾走で、いってしまった。
一人で登校するの久しぶりだなぁ。
いや、被害妄想、やめよ。
〈 一時限目 〉
なーくんから、教科書を渡された。
それから、なーくんは、教科書を見ようとしなかった。
〈 昼休憩 〉
苦手な授業だったことにより、めっちゃ眠かった。
よく耐えた。私。
あっ、みんなとご飯!
やばい、心折れそう。
セツメイシヨウ!この子は私の女友達、親友の一人、しおんである!
制服は来てこず私服だし、ろくに授業にも出ない
素行不良少女だが、天才的に頭がよいのだ!
セツメイシヨウ!このかわいい天使は、親友の一人、ねねである!
ホントにマジかわいい
マジでかわいくてマジでモテる。
ホントにマジかわいい(二回目)
カクカクしかじが色々あって
いつか、口滑らせるかもとはとは思ってたけれど……
私の命日は今日かもしれん。
私はねねの頬を思いっきりつねった。
煽り体制で言葉を放つ。
しおんはふくれっつらで引きずられながら、渋々ついていった。
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これからも、よろしくお願いします!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。