第7話

酷い現実
5,944
2020/09/17 14:38
ジェル
おお、おはよう
私が、5時に起き、リビングのドアを開けると、味噌汁の香りが鼻についた。
ソファーで、テレビを見ていたのは
あなた

あ、おはよう。ジェルくんはやいね

ジェル
これから朝ごはんは当番制やで
1人でやろうとしてたやろ?
ジェルくんは、時々、私の心を読めるのかと思うほど、私の考えを当ててしまう。
あなた

それくらいは、役に立てるかな~って

ジェル
あなたちゃんがいるだけで、みんな癒されとるよ(ニコッ
あなた

そうかな?

ジェル
そうやよ!
ジェル
今日は、俺も一緒に登校してもいい?
あなた

え?でも……

女子軍に見られたら私の命が危ないのだけども。
ジェル
1人だったら大丈夫なんちゃう?
んー。まぁ、ジェルくんがいるところでいじめはしないでしょ。……多分。
あなた

そうだね!朝ごはん食べて行こ!

そして、ジェルくんの作った朝食を食べました。
あなた

あ、みんな起こした方がいいかな?

ジェル
せやなー。あ!
ジェル
良いこと考えたでぇ~(ニヤリ
そう言うと、ジェルくんは、綺麗に洗ってある、フライパンとお玉を持ち出し、リビングを出た。
あなた

ジェルくん、そのお玉とフライパンどうするの?

ジェル
はい、耳栓。しっかり詰めときや?
あなた

え?うん。

カンカンカンカン!!!!
ジェル
起床ーー!!!
あなた

ええ!!?

ころん
うっるさい!!!
ジェル
おっ!起きた!
莉犬
うざい、4ね!
ジェル
俺、こうやって莉犬に嫌われていくんやな~
ななもり
ジェルくんって時々俺らとは違うなと思い直すよ。
さとみ
こんなことすんの始めてみたwww
るぅと
ジェルくーん?近所迷惑って知ってる?
ジェル
えー?ここ防音制バッチリ、ゆっと……
るぅと
こんな起こし方、ありえないよ??
ジェル
やべー、るぅとの腹黒が覚醒する前に逃げろっ!
ジェル
俺ら先行くで。
あなた

え?!い、いってきまーーす!!!

すとぷり
いってらっしゃーい!(ジェル以外)
すとぷり
って!ジェルーー!!
あなた

なんかみんな叫んでたけど大丈夫?

ジェル
ええよ。ええよ。
〈 学校 〉
学校に行くと不思議な嫌な感覚だった。
モブ男子A
モブ男子A
あいつだよな。
モブ男子B
モブ男子B
マジか、人…
〈 教室 〉
モブ女子B
モブ女子B
きゃ!
モブ女子A
モブ女子A
あいつ来たよ。
モブ男子A
モブ男子A
怖すぎだろ、
あなた

なんか、囁かれてる……

ジェル
どうしたんやろ。
みりん
おはよぉー
みりんちゃんが、あくびをしながら挨拶をした。
ジェル
なんや?
ジェルくんがなぜか、警戒していた。
みりん
あんたじゃないよ‪wあなたちゃんに言ってんの!
あなた

おはよう!

あなた

なんか、みんな言ってるけどどうしたの?

みりん
それがね。このクラスに犯罪者がいるんだって。
みりん
しかも、罪状は、人殺し。
あなた

え!?

みりん
交番に写真が貼ってあるのを見た子が友達に学級ラインにはって広がったっぽい。
みりん
今は、生徒しか知らないらしいけど、先生の耳に届いたら大変だよ。
あなた

怖いね。

みりん
うん、楽しみ!
あなた

え?

みりん
いや、怖いなって思って!
ピーンポーンパーンポーン。
2年生、ジェルさん、ジェルさん、反省文が提出されていません。急遽職員室に着てください。
ジェル
あ、忘れてた……
ジェルくんは、みりんちゃんを睨むと走って教室を出ていった。
そうすると、女子生徒の一人に声をかけられた。
モブ女子A
モブ女子A
ちょっと来てくれる?鏡枝さん。
あなた

え?あ、はい。

〈 空き教室 〉
どうしたんだろう?ここもちょっとほこりっぽいけど……
モブ女子A
モブ女子A
この人殺し!
突然放たれた言葉の意味のを理解できなかった。
あなた

???

モブ女子B
モブ女子B
何知らないフリしてんの!キモ!
あなた

待って、状況把握ができてない……

モブ女子B
モブ女子B
じゃあ、この写真は?
そのスマホに映っていたものは……
あなた

私の顔写真?

「人殺しだって」
みりんちゃんの言葉を思いだし、寒気がした。
何を言っているのだろう?
こんなの合成で作ることなど可能なのに。
あなた

合成の可能性は?ないの?

モブ女子B
モブ女子B
私らの友達を疑うの?あのみりんが、嘘つくわけないじゃん!!
あなた

み、みりんちゃんが?な、なんで??

モブ女子C
モブ女子C
ほら、私らの警告を無視したから!
あなた

警告??

モブ女子B
モブ女子B
そうよ。教科書、上履き、ジャージまでやってやったのに、挙げ句の果てにころんくんの服を着てくるなんて!!
あなた

やっぱり、すとぷり?みんながなにしたっていうのよ!?いじめられている人に同情している、ただそれだけ!!

バサッ!
ついに、私が声を荒げた。そして、私の頭に異様な匂いがした。
モブ女子C
モブ女子C
流石、殺人者!ごみが似合う!
モブ女子A
モブ女子A
あーあ、私にまでかかっちゃったじゃない!くずが。
モブ女子B
モブ女子B
ごみはごみにまみれるのがお似合いね~!
ああ、私が何をしたのだろうか、親に言われ、泣く泣く転校し、それですとぷりと仲が良いと、殺人と言う嘘を被せられる。
もう、なにもわからないよ。
モブ女子A
モブ女子A
なんかこいつブツブツ言ってるこわーいw
モブ女子B
モブ女子B
授業始まるっぽいし行こー
モブ女子C
モブ女子C
じゃね!
ガチャ
女子達が去ったあとに音がした、鍵を閉める音だ。
あなた

え……?

ドアを開けようと引っ張るが開かない。
あなた

開けて!なんで?!やってない!

あなた

私が……何をしたの……

私は絶望に崩れ落ちた。
……どれくらいたったかな。とっても長かった気もする。泣きつかれちゃった。
そう、虚ろ虚ろと、考えを巡らせていると……
開いた。
莉犬
大丈夫!?
莉犬
いました!鏡枝さん居ました!
みんなだ。暖かい……だが、それもつかの間の安堵、みんなも私を軽蔑するのではという恐怖が私を襲った。
ななもり
震えてる……?
あなた

みんな、離れないで……

ころん
大丈夫!いるから!
さとみ
どうしたんだ。こんな精神が不安定になるなんて……
先生
先生
鏡枝さん、見つかってよかったわ。後で校長室に来てください。
ジェル
もう少し落ち着いてからでもいいですか?
先生
先生
……ええ。
〈 校長室 〉
校長
校長
少しは落ち着いたかい?
あなた

は、はい。

あなた

あの、なぜ呼び出されたのでしょう?

校長
校長
君は、
校長
校長
退学だ。
あなた

……

すとぷり
え!?
校長室の重々しいドアが大きく開き、6人が出てきた。
ドタン!バタン!
先生
先生
な、なんで、あなた達が?
ななもり
いや、まってください!なんで鏡枝さんが退学なんですか!?
ジェル
意味わからん!!
校長
校長
鏡枝さん、あなたなら分かりますね。
あなた

わ、私はやっていないんです……

私は強く強く、爪が食い込むほど、強くてを握った。そうしないとまた、パニックになりそうだったからだ。
さとみ
やってないってさっきも言ってましたけどなんなんですか!
校長
校長
これをみてくれ。さっき届いた。警察署から
校長に、出された一枚の紙、それを、6人が覗き込んだ。
ころん
何?
莉犬
これ?
あなた

合成じゃないんだ……

るぅと
説明してください。
校長
校長
君たちには関係な……
るぅと
説明してください!
校長
校長
え、いや
るぅと
しっかりとした理由がないのなら、裁判所に訴えますよ?(ニッコリ
そう言う、るぅと会長の顔は笑っていたが、目は冷徹に校長を見つめていた。
校長
校長
わ、分かった。

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