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第2話

第2話 「刺激的コンプレックス」
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2019/12/31 13:02










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それは、とても刺激的な話になる。

人生で1番驚いたことかもしれない。


とある一家との異世界生活の始まり

1日目。






********************









??
目が、覚めたみたいですね。


…うん、凄いバッチリ!だって、目の前にこんなにも可愛い子がいるもん。

もう、飢えも忘れるほ……てか、お腹すいてない?
あれぇ〜?おかしいなぁ…はっはっはっはっ(棒)

とか、いうのは置いといて…何故だろう……。

なんか、気まずい空気だと思うのは俺だけかな…?
??
………。
………。

ぇえ…。
待ってなんでこの人睨んでんの…。
てか、可愛いこの子だけでいてくれたらいいんですけども、、

ヤンキー気質?こわぁ…怖いんですけど…。




ムズムズするんだけど、コレってなんか……言わなきゃいけない……パターン…??





……………。
ユータ
ユータ
ぇっと……おはよう、こざいます?

何か言わなきゃと思い発した第一声がこれだった。





……本当、何だこれっ!?この空気っ…!!すっげぇ気まずっ…!!!


もしかして、俺…。今やばい状況…??






********************








2話 「刺激的コンプレックス」






********************











ユータ
ユータ
……………。
??
…………。
??
あのぅ…。
??
今は、朝じゃないですよ?
ユータ
ユータ
ぇっ…!?あ、はい!
ユータ
ユータ
こん、にちは……?
??
はい、こんにちは!



椅子に座っていた少女・・・はニッコリと微笑む。



oh…可愛い……。 可愛いな、おい…。




_可愛い!好き!愛してるっ!


なーんて、心の中で愛の告白を口ずさむ……。



ピュー



すると何故か少女・・・は目を見開き咄嗟に少年の方へとかけていき必死に少年の後ろに隠れようとしていた。



ぇえ、俺何かしました?
え?理由なくなんか避けられたんだけど…。
??
……い、いきなり何ですか!
ユータ
ユータ
え?
??
ななな、しょ、しょっ…初対面でっ…!す、すす……ここっ、告白……みたいn……!なな何ですかっ…!?!?
ユータ
ユータ
あっ………。


しまった……。
心の声が出てしまったか…。


おのれ…。

だけど、慌てた顔も可愛いな、ちくしょー

??
怖いこの人……兄様……、…姉様たち呼んできますね…。
??
あぁ。

少女・・・は、逃げるように扉を開き姉様?達を呼びに小走りに行ってしまった…。




ちょっと待って!
行かないで欲しい!

ちょー怖い人!残ってるんですけどっ!

あー!


行ってしまった…。




はぁー。


ユータ
ユータ
の……
??
お前は、何者だ。
えええ!!!


あのーって言う前に言葉挟んだよこの人!


てか、何者って言われてもなぁ………。
ただの異世界人ですだなんて言えないしなぁ…。
旅人じゃ、通じないか…?


??
どうして、あの森にいた。
??
何しに来た。
??
何が目的だ。
??
雇い主は誰だ。

次々質問すんなよ!
答えるまもねぇじゃねぇか!
あと一々睨んでくるんだよ!
ユータ
ユータ
えーと、
ユータ
ユータ
何者って言われても…僕は人間ですし、ただの迷子ですし…。お寿司……
??
……はぁ?
ユータ
ユータ
というか、人に聞く前に自分の方から説明するのが筋じゃないんですかね…?
??
はんっ。敵かもしれないやつに自ら明かすっていうのか?馬鹿じゃねぇの。
ユータ
ユータ
敵って…。いや、ガチで俺は!迷子!!


少年と言い争っていたから、気付かないうちにドアが開いていたようで第三者の声が聞こえた。



??
おやー?珍しく客人おもしろいひとが来てると思ったんだが、何しているのかなー?
??
……ちっ。
??
…何って話聞いてるだけだよ
??
んふ……。本当かなぁ?
お客だと分かってるのに敵とみなして質問投げかけてるかと思ったよ。


めっちゃ合ってる!あってる、あってる。


金髪すげぇギクリって顔してるぞwww

第三者の声の持ち主は小柄というよりもまさしく小さな子供であった。

その後ろにはさっきの可愛い小柄な少女・・・と淡い(水色か灰色かよくわからん)色の髪の女性が立っていた。


さっき少女・・・が言っていた姉様達か……。




というか、あの金髪、、

やけに大人しくなるもんだなぁ……あんな小さい子に咎められて…。


うん、コイツロリコンか?

??
やぁやぁ、少年気分はどうだい?
ふいに、こっちに向いて話しかけられて少し驚いたわ。
ユータ
ユータ
…えぇ、多少はいい気分じゃないけど空腹とか消えてていい感じ?かな
??
そうかい、なら良かったよ。


現れていきなりなんだこの子……。
まるで、偉いぞ感パネェけど……。


うーむ、俺はロリコン属性なんて無いんだがなぁ……。


神め何考えてるんだか…。

??
…あぁ、そうだった。まだ挨拶してなかったね。
サラ
サラ
僕はサラ・リヴェル、この屋敷の主だよ、よろしく
ユータ
ユータ
ブフォッ!?………主っ…?!
サラ
サラ
?そうだよ?
サラ
サラ
んで、僕と一緒に入ってきた手前の子が……長女の側近秘書のベリー


ペコリ


ベリー
ベリー
…………どうぞ、お見知り置きを………。
ベリーはスカートの裾を少し持ち上げお辞儀する
お辞儀しただけなのに綺麗だと分かってしまう女性ひとだった。

ユータ
ユータ
ち、ちちょっと待て待て…!長女・・・?誰の?
サラ
サラ
僕の子だよ?
ユータ
ユータ
いやいやいやいや、おかしいって!そんな容姿で自分の子供って…。
サラ
サラ
ふふ、あーえっとねぇ僕ねー。呪いでこんな風にちっさくなっちゃったんだよねぇー。
元は、いい歳のシングルマザーだよ?
ユータ
ユータ
なんかすげぇけど釈然としないこの気持ち…!
サラ
サラ
んでー、君を睨んでる…金髪のモノクルがぁ。長男の処理担当のキャン
ユータ
ユータ
あ、もう話戻るんだ!てか、処理…って何!?
キャン
キャン
ふんっ。
うわー。



うわー。





何も言うことねぇ……。

いけ好かねぇだけただそれだけな…。
サラ
サラ
そしてー、おや……どうして隠れているんだい?出ておいで。コット・・・
ベリーの後ろに隠れていた小柄で可愛い少女・・・……コットと呼ばれてウズウズと姿を現す。


待ってました……。ついに…この子の名前がわかる!
と、はしゃいでおりました3秒前です。

サラ
サラ
この子は少し臆病でね〜、我が家のマスコット的存在の次男…コット。まだ未熟過ぎる子なんだ。
サラ
サラ
ほら、コット。挨拶しなさい。
コット
コット
…こ、こんにちは……。コットです、よろしくお願いします…!
うんうん、可愛いかわいい…次n……。
ユータ
ユータ
!?
ユータ
ユータ
次男・・・!?!?
コット
コット
はいっ……。次男、です…!

多分、すごい形相になってたと思う。

物凄い勢いで『主』と言ったサラの顔に「マジで?」と視線で問いかける。


それを見たサラは、微笑んで悪戯っぽく笑う。

サラ
サラ
ふふ、驚いてるね……。まぁ、この子は可愛い女の子みたいだからね。
ユータ
ユータ
ま、
ユータ
ユータ
……マジで?
ユータ
ユータ
……いや、女の子だと…可愛いな、と……。
コット
コット
わっ、…ぼ、僕は!男ですっ!



……。


うわぁああああああああぁぁぁ!!!!!!

ぇっ、待って?待って?!待って!?
男?ぇ?男の娘?そうなの?男の娘なの??
いやいやいやいやいやいやいやいや…。
女の子でしょう…。いや?え?まじ、ちょっま……。


ベリー
ベリー
母様、ふふ、コットの性別にお客様が混乱なさってますよ。
サラ
サラ
ふふっ、愉快だねぇ〜♪
コット
コット
母様!姉様!からかうのはやめてくださいっ!

コットは恥ずかしそうにしながら笑っている姉様と母様に怒っている。


しかし未だに俺の頭は整理がつかず
3人のやり取りなど耳になど入っちゃいなかった。


その光景をずっと壁にもたれかかって見ていたキャンは薄くこちらを見てニヤニヤしていた。


キャン
キャン
クックックッ……。
ユータ
ユータ
なに、笑ってんだよ……。
キャン
キャン
お前……。今まで1番面白いリアクションだなぁ…。
ユータ
ユータ
はぁ?
キャン
キャン
なぁ、コット。お前も見ただろ、あの顔を。
コット
コット
………。兄様…。
コット
コット
……失礼ですよ?
キャン
キャン
はっ。
キャン
キャン
…………。
サラ
サラ
も〜♪2人とも、仲がいいのか悪いのか分かんないねぇ?
サラ
サラ
コットも落ち着いたらどうだい?客人様にも失礼だ。
サラ
サラ
さぁ、2人とも広間で待っているんだ。僕は彼と話があるからね。
そう小さく、鋭い目付きになり主のサラはコット、キャンにそれぞれ睨んだ。

そして笑顔で威圧するように。

キャン
キャン
………ちっ。
キャン
キャン
そうかい、母様。厄介かい、俺が……。
キャン
キャン
まぁ、いいよ…。
コット
コット
……じゃ、ぼ、僕も……席外します……。
そう2人は言って俺がいる部屋から出ていった。

どうやら、“広間”に行ったようだ。


ベリー
ベリー
母様。
サラ
サラ
あぁ。
ベリー
ベリー
何か、ありましたらお呼びを……。
サラ
サラ
分かったよ。
ベリー
ベリー
それでは、お客様。
ベリー
ベリー
私はこれで……。
そう言ってベリーさんもこの部屋から出ていった。




主のサラと2人きりなってしまった。
いきなりすぎて正直頭が追いついていない。
はぁ、話ってなんだろうな……。


ユータ
ユータ
あの……。
ユータ
ユータ
話とは?
サラ
サラ
ふふ、そう固くならなくていいよ?
サラ
サラ
星都遊汰せとゆうた君”
ユータ
ユータ
ぇっ…?なんで、俺の名前……。










to be continued……









********************

どうも、南西です。

恐らくこれが今年2019年の最後の小説になります。



今年は色々とありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。


来年2020年もよろしくお願いします。






次回
『第3話 神様は笑っている。』


お楽しみに!

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