花巻さんと国見くんが帰って、



しばらく経ったあとに



(ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ)



カフェの扉が開いた。



｢いらっしゃいませ……｣



そう言いながら振り返った私の目に映ったのは…



菅原｢あ、あなただ！｣



なんで！？



烏野のみんなだった。



ジャージのせいで威圧感すごいよ、



｢…何しに来たんですか。｣



チラッと大地くんの方を見る。



澤村｢いやー、迎えに行こうとしたらこいつらも行くって言い出してさ…｣



菅原｢だって大地は知ってるのに俺らが知らないなんてずるいだろ！？｣



月島｢僕達は知ってましたけどね。｣



山口｢あなたさんお疲れ様です！｣



あぁ、山口くんが可愛い…



｢とりあえず席案内します…｣



大地くんにスガさん、龍と力に、1年生4人か、



｢木下と成田は？｣



縁下｢こんな大人数で行ったらあなたが困るだろって言って帰った。｣



え、めっちゃ良い奴。



｢注文は？｣



澤村｢俺はコーラで｣



菅原｢レモンティー！｣



田中｢クリームソーダだな！｣



縁下｢俺はアイスティーで。｣



日向｢俺も！俺もクリームソーダ！｣



影山｢レモンスカッシュ｣



月島｢……ココア｣



山口｢フルーツジュースお願いします！｣



…多いなぁ。



｢少々お待ちください。｣



ほんとにみんな何しに来たんだろ…



澤村side

あなたの制服、スカート短すぎないか？



学校のより短いよな…



痴漢とか大丈夫なのか？



あなたは可愛いから心配だな、



八神｢あなたちゃーん｣



…は？なんだあいつ、



あなた｢あ、八神さん！お疲れ様です！｣



一緒に働いてるのか、？



ていうか、距離！近すぎるだろ！



(ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ)



俺たちの席からだ。



｢…縁下？何か追加でもするのか？｣



あなたがこっちに向かってきてる。



縁下｢え？いえ、｣



じゃあなんで呼んだんだよ…



あなた｢なんですか…｣



縁下｢あなたちょっとあの人と距離近いんじゃない？男はすぐに勘違いするんだから気をつけないと。それとスカート短すぎる。ダメ。
変な男が寄ってきちゃうでしょ。｣



隣でスガと田中がすごい頷いてる…



あなたの方を見ると、



あなた｢…そんなくだらないことで呼ばないでいただけますか？｣



それだけ言って戻って行った。



あなたside

ほんとにありえない。



わざわざあれだけのことで呼ぶ？



バカなんじゃないの…



八神｢あなたちゃん愛されてるね〜｣



｢過保護なだけですよ…｣



ほんとに恥ずかしいからやめて欲しい。



神崎｢あなたちゃん！よろしくー！｣



｢あ、はーい。｣



神崎｢それ終わったら今日はもういいよ！｣



｢わかりました！｣



今日は長かったな。



明日は休みだしゆっくりしよ。



｢お待たせしました。｣



みんなの前にそれぞれのドリンクを置いていく。



澤村｢今日は何時までだ？｣



｢これで終わりだよ。｣



着替えとかに時間もかかるし、みんなと帰るのにちょうどいいだろう。


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｢お疲れ様でした〜｣



神崎｢ありがとね！また月曜日！｣



八神｢またね〜あなたちゃん！｣



着替えが終わってカフェを出ると、



澤村｢あなたお疲れ。｣



みんなが待っててくれた。



｢ほんとになんで来たの…｣



菅原｢あなたがバイトしてるってのに行かない理由がないだろ！｣



意味わかんないこと言ってたから無視しといた。



みんなで帰っていると、



大地くんと私、それ以外の人で別れる道に来た。



｢今日はお疲れ様でした。｣



菅原｢俺今日あなたの家帰る！｣



…ほんとにさっきから何を言ってるんだろう。



｢ダメです。ちゃんと自分の家に帰ってください。｣



ぷくっと頬を膨らませて私の方を見てくる。



…悔しいけど可愛い。



年上の男子高校生とは思えない。



澤村｢ほら、もう遅いんだから帰るぞ！｣



大地くんの一言のおかげでやっとみんなが動き出した。



私達も歩き始めようとしたところで、



『あなたさん。』



後ろで名前を呼ばれた。



｢どうしたの？影山くん。｣



影山くんの声だった。



影山｢あの、店ん時の服、可愛かったっす。｣



それだけ言って走って帰っていった。



…可愛い。



私からしたら影山くんの方が可愛いよ…！



澤村｢あなた、帰るぞ。｣



｢うん！｣