治「ちょっと連れ戻しとくるわ」
侑「?」
治がトイレの前に来た
治「あなた……1ヶ月もこんなことしてらんねんで」
あなた「分かってるよ……」
治「なんで出てこんの?」
あなた「侑くんとまともに顔合わせれんもん!!」
治「そーいや、あなたはそーやったな」
あなた「……」
治「いつまでもそこにおる訳にも行かんし……とりま俺の部屋きぃ」
あなた「いいの!」
治「ええよー」
けれど治の部屋に行くまで見つからないようにしなければ行けない
治の部屋は侑くんの1個向こう側の部屋、しかも今は侑くんの部屋のドアは空いている状態
あなた「サム……」
治「なんや」
あなた「ありがたいんやけど…………私治の部屋行けんわ」
治「なんでや?」
あなた「だって…………手前に侑くんの部屋があるもん!」
治「せやなー、、、じゃあどーするん?」
あなた「…………うーん」
治「いい事思いついたで!」
あなた「え!?」
治「俺がツムに背を向けて正面にあなたを俺の体で隠しながら通るんや!」
あなた「天才!!」
治「せやろー」
私達はそれをやることになった
私は治の足に合わせて動かなければ行けない……
ゆっくり侑の部屋の前を通った
侑「サムどーしたん?背なんかむけて……同居人はどこ行ったんや、男やろな??女やったら絶対部屋かさんで」
治「同居人ならさっき便秘言うて外走ってったで」
侑「ふーん……て!?今、夜やで!?」
治「せやなー、楽しそうや……………」
侑「は?」
治「じゃあ部屋戻るわ」
侑「……おん」
ガチャ
2人はやっと治の部屋にたどり着いた
治「俺の言い訳すごかったやろ!」
あなた「いや、意味わからんかったよ!笑」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!