第9話

once again…
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2021/08/16 14:16

紫耀side.








『 帰ったら話がある。』


岸くんに宣言されて数時間。


帰ってきても、空気は重いままだった。


ここは俺が話を出すしかない、と思い







『 .. 、 岸くん 。』


『 ん 、?』


『 話って、何、?』





勇気を振り絞って聞いた。






『 … 、紫耀はうっすら気づいてるかもしれないけど、俺の幽霊での身体は、1ヶ月しか持たない。

1ヶ月経てば、この身体は無くなってしまう。

もう一生、紫耀は俺を見ることは無くなるし、もちろん話すこともできなくなる.. 。』




『 うん、気づいてたよ、。
岸くん、隠し事できないから、夜泣いてるのも全部、バレバレだったよ、。

けど、いざこうやって岸くんの口で聞いたら、頭混乱しちゃうよ、。』


いつかはこうやって言われることも分かってた。

それなのに涙がこんなに流れるのは、

岸くんでも、俺でも、誰のせいでもないんだ_。






___朝。







俺は今日、俺の夢を見た。


この1ヶ月が終わり、岸くんがいない世界で生きている俺。



仕事で疲れた時、
力が強すぎるはぐが無くても、



会社で嫌なことがあった時、
優しすぎる頭ぽんぽんがなくても、



嬉しいことがあった時、
同じように喜んでくれる大好きなあの笑顔を見れなくても、


確かに生きていた彼の感覚を思い出し、

毎日を大切に、一生懸命生きていた俺の夢を見た。





このことを岸くんに話した。



でも、岸くんは黙ったままでちっとも嬉しそうじゃなかった。




『 ねぇ岸くん。喜んでくれないの、?』



『 いや、すごく嬉しいよ。


でも、__________________ 。』



『 は、? 岸くん、何言ってるか分かってるの、?』







俺がこの時聞いた言葉は、信じたくない事だった。