第4話

once again…
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2021/03/03 12:09



紫耀side.








『岸さんのお友達ですか?
 今からご遺族の方との話があるので、
 一旦お帰りください。』

と言われた。

俺は、恋人です。とは、言えなかった。

放心状態で家に帰る。
生活感の溢れる部屋に心が痛んだ。


『…岸くん、服脱ぎっぱなしじゃん…。』


ソファに掛かっていた岸くんが脱ぎ捨てた服。

彼の微かな温もりと、優しい匂いにグッと堪えていた涙が溢れ出した。

『 うぅっ、きしくっ…
逢いたいっ、逢いたいよ… 』




『 っ、しょう…?』


聞き慣れすぎた声が聞こえた。

驚いて顔をあげると、そこには苦しそうに微笑む岸くんが、確かに居たんだ…。