無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

2,630
2021/03/11

第13話

Stage3-2
豆井戸 亘利翔
豆井戸 亘利翔
そういやさくら道と言えばよぉ、風真オメーなんかめっちゃ嫌われてるよなぁ。有栖川唯だっけ? きのうもこの前も、あいさつでオメーだけあからさまにムシされてたよなぁ
ギリシャに言われて、風真はすこし困った。
たしかに、有栖川唯は事務所や仕事で顔を合わせるたびに、冷たい態度をとる。
それも風真に対してだけ、だ。
他のメンバーにはきちんとあいさつをしてくれるし、ムシしたり睨んだりといった態度もとっていないのに。
眠 桔平
眠 桔平
あれはどうしてなんでしょう……?
豆井戸 亘利翔
豆井戸 亘利翔
オメーなにかやらかしたんじゃねぇの? スカートめくったとか、有栖川唯のメイク勝手に使ったとかよぉ
白雪 風真
白雪 風真
はあ? してねーし!
灰賀 一騎
灰賀 一騎
たしか、はじめて会ったときからずっとだよね
一騎も考えこむように首をひねる。
白雪 風真
白雪 風真
あぁ、たしかアイドル専門チャンネルの収録で会ったときが最初で、それからずっとなんだよな……
風真も腕を組んでいろいろ思い返してみたが、やっぱり心あたりはまったく無い。
灰賀 一騎
灰賀 一騎
風真、つらくない?
心配そうに一騎が顔をのぞきこんでくる。
大丈夫だと風真は笑って、三人を防音室に引っぱりこむ。
白雪 風真
白雪 風真
平気平気。それより早くボイトレしようぜ!
一騎はまだどこか心配そうな顔をしているけれど、強がりではなく本当に平気なのだ。
白雪 風真
白雪 風真
(だってあいつ、ヘンだしなぁ)
心のなかで、これまでの有栖川唯の態度を思い出す。
たしかに唯は風真に対して塩対応だし、あからさまな無視もする。ギラギラとした敵意を向けられることもあった。
それに対してはじめは戸惑ったし、正直、ちょっぴり傷ついたりもした。
でも、ふと気がついたのだ。
唯が風真に対して冷たい態度をとったあと、ひそかに、ちょっとだけ、後悔したような顔をすることに。
たぶん唯は、自分の態度がほめられたものではないと自覚している。
そして、そういう態度をとっていることに、罪悪感も感じているのだ。
本当に根っから性格の悪いイヤなやつというのは、ああいう顔なんてしないと風真は思う。
白雪 風真
白雪 風真
(あんな顔するくらいならフツーにしてればいいのに。ホント、ヘンなやつ)
今度会ったら、「おなじ事務所だしおなじピンク担当なんだし、仲よくしよう」とでも言ってみようか?
なんて、そんなことを思った。