今日の体育はバスケで
男子の番になった時に女子は少し休憩で
壁にもたれかかって座った
すると隣にりんちゃんが来た
りんちゃんはずっとニコニコしていて
私に向かっても笑いかけてくれる
なんでこんな子が私と…
りんちゃんが男子のバスケを指さして言う
私も見たら神田くんがシュートを決めていた
こうやってりんちゃんと仲良くなれたのも
クラスの子と話せているのも
全部 神田くんのお陰だよね
昔の私じゃ有り得なかった…
本当にこのクラスの人はいい人ばっかりで
私はなんだか申し訳なく感じてくる
急になんで!?
りんちゃんは
"桜都やっぱりおもしろい笑笑"
と笑った
私はまた大きな声で驚く
すご…
彼氏か…
私なんてまだ人生で1回もできた事ないのに
りんちゃん可愛いもんな…
りんちゃんは驚いた顔で私を見た
私は興味本位で聞く
"んー"
と少し考えてりんちゃんは口を開く
なるほど…
…めんどくさそ、、
私は図星で驚いてりんちゃんを見る
私分かりやすいのか…
そういうりんちゃんは
自分に言い聞かせているみたいで
悲しそうにどこかを見つめていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。