第31話

💓第28話💓
1,440
2018/09/04 06:00
ーばっしゃぁぁーん!
大きな水音を立てて、あなたは浴槽の中に落ちた。
涼太
涼太
おい、大丈夫か?!
あなた
あなた
だ、大丈夫じゃないよ〜〜!
あなた
あなた
もう、びしょ濡れだよ〜
涼太
涼太
…つ、あなた、お前なぁ………!
涼太はとっさにあなたから目を逸した。
お湯に濡れたあなたを見ていると、勝手に心臓が早鐘をうち始める。
涼太
涼太
(あなたは妹だ……妹なんだ…)
と言い聞かせても、やっぱり涼太の目にあなたは1人の女として映ってしまうのだ。
あなた
あなた
はぁ〜、タオル、タオル
一緒に風呂から上がった涼太が、後ろからバスタオルをかけてやる。
あなた
あなた
あっ、ありがと、お兄
涼太
涼太
……
涼太はあなたへの気持ちが大きくなりすぎて、それを抑えるのも限界に来ていた。
涼太
涼太
……あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
えっ……?
涼太
涼太
……
背後から抱きしめられたあなたは、なにが起こっているのかわからなくてその場に立ち尽くした。
涼太
涼太
(チュッ
あなた
あなた
!お、お兄…
あなた
あなた
(やばい、やばい、やばい!これ、なんかヤバイ!!)
涼太
涼太
…行くな
あなた
あなた
……え?
涼太
涼太
行くなよ。廉のとこなんか
あなた
あなた
!?
涼太
涼太
…誰にも渡したくない
あなた
あなた
涼太
涼太
あなた
あなた
それからしばらくの間、あなたは涼太に抱きしめられた状態のままだった。
あなた
あなた
(お兄、どうしてそんなせつなそうな顔をするの?)
あなた
あなた
(どうして妹の私を抱きしめたりするの?)
あなた
あなた
(どうしてそんな知らない男の人みたいな顔をするの…。)
あなたは完全にパニックになっていた。
しかも、鏡に映るお風呂上がりの涼太は、実の妹でもドキドキしてしまうほど色っぽい!
触れ合う肌と肌は熱く火照って、あなたの頭もなんだから急にのぼせてきた…。
涼太、あなた、ただいまー。
あなた
あなた
涼太
涼太

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