ーばっしゃぁぁーん!
大きな水音を立てて、あなたは浴槽の中に落ちた。
涼太はとっさにあなたから目を逸した。
お湯に濡れたあなたを見ていると、勝手に心臓が早鐘をうち始める。
と言い聞かせても、やっぱり涼太の目にあなたは1人の女として映ってしまうのだ。
一緒に風呂から上がった涼太が、後ろからバスタオルをかけてやる。
涼太はあなたへの気持ちが大きくなりすぎて、それを抑えるのも限界に来ていた。
背後から抱きしめられたあなたは、なにが起こっているのかわからなくてその場に立ち尽くした。
それからしばらくの間、あなたは涼太に抱きしめられた状態のままだった。
あなたは完全にパニックになっていた。
しかも、鏡に映るお風呂上がりの涼太は、実の妹でもドキドキしてしまうほど色っぽい!
触れ合う肌と肌は熱く火照って、あなたの頭もなんだから急にのぼせてきた…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。