第22話

💓第19話💓
1,704
2018/08/09 13:49
【2ndデート(?) 片寄涼太×片寄あなた】
制限時間の15分が過ぎて、あなたの相手は玲於から涼太にバトンタッチされた。
…といっても、あなたにしてみれば夏祭りは涼太と見て回るのがお約束。
デートというよりは、いつもの日常の延長だ。
あなた
あなた
ねぇ、お兄、昔、私、あそこで迷子になったことあるよね?
涼太
涼太
ああ、小学校1年生だったな
あなたは境内にある階段を指さして、子供の頃を懐かしむ。
あなた
あなた
パニックになって大泣きしてたら、お兄が私を見つけてくれて
涼太
涼太
あなた
あなた
あの時のお兄、カッコよかったなぁ。後にも先にもナンバーワンかも
涼太
涼太
え、そっからあなたのナンバーワン、更新されてねぇのかよ
あなた
あなた
あ……そういうことになるね
コクンとうなずくあなたを見て、涼太はうなだれた。
もう何十年もあなたを守り続けているのに、まさか小学生の自分に負けるとは。
涼太
涼太
お前、俺のどこを見てるんだ?目悪ぃだろ
あなた
あなた
視力1・5ですけどなにか~?
涼太
涼太
遠くが見えると近くが見えにくいって言うからな
あなた
あなた
それ老眼でしょ?
涼太
涼太
お前もう、ババァだな
あなた
あなた
もうっ、お兄のほうが先に老眼になるんだよっ!?
あなたは早歩きする涼太を必死で追いかけた。
こんなふうになんでもないことでじゃれ合える関係が楽しい。
あなたは涼太といると、いつも笑顔でいられるのだ。

プリ小説オーディオドラマ