第11話

💓第8話💓
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2018/07/29 01:02
結局その後も、あなたは心ここにあらず、といった感じでボーッとしていた。
あなた
あなた
はぁ、······なんだか私の心、忙しすぎる······
紫耀
紫耀
まぁ、金持ってない奴が宝くじに当たったようなもんだからな
あいり
あいり
紫耀、あんたにしてはたとえがうまい
あいり
あいり
あ〜あ、あなたはいいなぁ。私もモテたいよ、涼太さんに
紫耀
紫耀
無理。あいりじゃ涼太さんの彼女としては認めらんないね
あいり
あいり
なんでよ?っていうか、紫耀になんの権利が?
紫耀
紫耀
憧れてる者としての権利だよ
さらにあなたを無視してあいりと紫耀の会話は続く。あなたの兄・涼太は校内で知らない人がいないくらいの人気者だ。特に紫耀は何かと涼太の後をついて回り、涼太をイケメンの師として尊敬していた。
あなた
あなた
はぁ〜······
そんな会話もあなたの耳には入ってこない。あまりにボーッとしすぎていたせいか、ガクッと階段を踏み外してしまう。
あなた
あなた
きゃっ!
あいり
あいり
危ない!
亜嵐
亜嵐
階段から落ちたあなたを白濱がお姫様抱っこしたのた!
あなた
あなた
あっ、白濱先生?
亜嵐
亜嵐
大丈夫か?保健室行くぞ
あなた
あなた
あ、いえ、大丈夫ですから
亜嵐
亜嵐
黙って俺の言う通りにしろ
あなた
あなた
!  は、はい······
白濱に言われて、あなたは大人しくその言葉に従うことにした。
だが、お姫様抱っこされてもあなたの心はちっともときめかない。
あいり
あいり
だいぶ濃いキャラ登場だね······
紫耀
紫耀
あなた、マジモテ期だなぁ
保健室へ向かうあなた達を見送りながら、あなたのモテモテぶりに感心するあいりと紫耀。
冗談じゃなく、今のあなたは男を引きつける不思議なパワーに溢れているようだ。

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