結局その後も、あなたは心ここにあらず、といった感じでボーッとしていた。
さらにあなたを無視してあいりと紫耀の会話は続く。あなたの兄・涼太は校内で知らない人がいないくらいの人気者だ。特に紫耀は何かと涼太の後をついて回り、涼太をイケメンの師として尊敬していた。
そんな会話もあなたの耳には入ってこない。あまりにボーッとしすぎていたせいか、ガクッと階段を踏み外してしまう。
階段から落ちたあなたを白濱がお姫様抱っこしたのた!
白濱に言われて、あなたは大人しくその言葉に従うことにした。
だが、お姫様抱っこされてもあなたの心はちっともときめかない。
保健室へ向かうあなた達を見送りながら、あなたのモテモテぶりに感心するあいりと紫耀。
冗談じゃなく、今のあなたは男を引きつける不思議なパワーに溢れているようだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!