テヒョンside
朝あなたからグク先輩と付き合うことになった、と言われた
昨日久しぶりに一緒に帰ってたから嫌な予感はしてた
ダメだったか…
あなたは本当に優しくて
俺への感謝をいっぱい伝えてくれた
毎日一緒に登校して
席も前後で.
それでもかなわなかった
あなたの悲しい顔なんて見たくないから
俺も必死で笑顔で話した
学校に着くと、なんだかあなたといるのが苦しくなってきて、
友達がいたから、といって逃げてきたのは校舎裏
ちょっと落ち着こうと思って座ると
ピチャッ
地面に丸いシミが1つ
俺、泣いてる…?
今まで失恋して泣いたことなんてなかった
というか正直失恋したことがなかった
あなただから、なんだろうな
あなたの前で出てこなくてよかった
ちゃんと友達として接しなきゃ
諦めなきゃいけないんだから
涙を拭いて立ち上がった
ちょん先輩、あなたのこと
幸せにしてください──────────。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。