ちょん先輩の表情は怒りに満ちていた
ちょん先輩もあの写真見たんだ
そりゃ、怒らないわけないよね、笑
否定したいけど口が動かない
頭が回らない
黙っていることしかできなかった
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ちょん先輩にこんなことを思わせたのは私だ
ちょん先輩のことは大好きだけど
ちょん先輩が辛い思いをするくらいなら
私から離れて他の人と幸せになって欲しい
私はちょん先輩を傷つけてしまう…
もう後戻り出来ないのは分かっているけど
言ってしまった
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そう言ってちょん先輩は行ってしまった
あんな悲しそうな顔のちょん先輩、初めて見た…
でもあんな顔にさせたのは私
自分に腹が立つ
涙が枯れるまで泣いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。