第57話

静かな生徒会長  [浦田編]
4,268
2020/08/28 15:07
私は副会長。


で、あそこに黙々と仕事をやっているのが会長の浦田くん。
あなた

浦田くん〜

浦田
どうかした?
あなた

少しは休憩をした方いいんじゃない?

浦田
大丈夫。休憩する暇があるのなら早く作業を終わらせた方がいいと思わないか?
あなた

はぁ…そうですか〜

浦田くんは全く休憩をしない。

私はあまり浦田くんとノリが合わないからつまんないのが本音。


あなた

はーい。浦田くん終わったー

浦田
おう。お疲れ様。じゃあ、これ
といって資料を私に渡してきた。
あなた

え?まだやるんですか?

浦田
用事でもあるのかい?
あなた

いえ…そう言うわけじゃないけど

浦田
ならお願い。
あなた

はい…

資料を片付けていると


悩み相談の紙が沢山相談箱に入っていた。

一枚をめくると

「浦田先輩を恋に落とすにはどうしたらいいでしょうか?」
あなた

ハ?

二枚目をめくると

「浦田先輩と一日中デートするしたいのが悩みです」
あなた

はぁ??!

浦田
どうした。そんな声出して
あなた

いや、相談箱が浦田先輩のことばっかりです(@_@)

浦田
あ…そうか。
少し満更でもなさそうな顔をした。

変なところが真面目な浦田くんは学校一モテるらしい。


無口で清楚系だそうで…



みんなが思ってるのとは違う!!無口で圧をかけスパルタな奴だぞーーーー。なんて大声で叫びたいわ((
浦田
あ、そう言えば。
あなた

はい?

浦田
付き合ってくれ
あなた

はいー?

浦田
今度の施設見学の事前調査にだ。
あなた

あ、分かりました。

ふいに「付き合ってくれ」は良くないだろ
浦田
何か勘違いしたのか?
あなた

いいえ!別に///

浦田
あははw  わざとらしいなw
いっつも厳しいのにたまにからかうのが凄くイラッときてしまうけど


なぜかその笑顔をずっと見てたいと思ってしまう。




そんなことを考えながら作業を黙々としていたら
浦田
もうそろそろ帰るとするか。
あなた

そうですね。

時計を見ると21:00
あなた

わぁ!もうこんな時間?!

浦田
外も暗いし帰ろう。
あなた

はーい。

私は部屋の電気を消し鍵をしめ。

鍵を職員室まで持って行く
あなた

じゃあ、先に帰ってていいよ!

浦田
いや。俺でも女の人を夜に一人で帰らせることは出来ない。
あなた

へー!浦田くんにもそういうところがあるんだな。

浦田
前の彼女に言われたからかな。
あなた

彼女??!!

浦田くんの恋愛は全く聞いたことがなくてびっくりしたけれど…なぜか少しモヤッとしたのは気のせいだろう。




そのあと職員室に鍵を預け靴箱に向かい靴を履き変えた
あなた

あ、そういえばさ。

浦田
うん。
と話しかけながら靴箱を開けた時



バァーー


と靴箱から画鋲が大量に出てきた




その瞬間にグイッと
浦田
危な
と声と共に私は浦田くんに抱きしめられてることに気付いた。






私は声も出なかった。
あなた

………

浦田
あなた?
あなた

……

浦田
あなた!
あなた

あ。ゴメン。

浦田くんにゆらされて気を戻した。
あなた

片付けるのに時間かかるから先帰ってて

浦田
……
浦田くんは私の話を無視して画鋲を拾い始めた。



浦田
いつからだ。
あなた

はい?

浦田
こんなことされるようになったのはいつからだ?
あなた

今日だけですよ〜!

なんて作り笑顔する。バレないバレないように
浦田
ホントか?
あなた

ホント…だよ?

浦田
じゃあ、なんで怖いとか思わないだ?
あなた

え?

浦田
さっき画鋲が出てきた時に何も怯えず慣れてる感じだったから…気のせいかもしれないが。
あなた

あはは…浦田くんには何もかも見破られてる〜。

浦田
で。いつからだ?
やっぱりノリに乗ってこない。

あなた

いつから…うーん。覚えてないかな。

浦田
じゃあ、そのくらい前ってことだな。
あなた

強いて言うなら二年生の春かな。

浦田
あなたが副会長に立候補し出した時期ってことか?
あなた

あ、そうかも。

画鋲拾いが終わり靴箱を見てみると紙が一枚入っていた。




そこにはこう書かれていた。




私の青春潰さないで。

浮かれて浦田くんにも嫌われればいいのに。

調子乗りすぎて草



早く地獄に落ちろ〜!
あなた

またかぁ。

そう。私は副会長に立候補した時、周りには敵しか居なかった。



みんな浦田くんが会長だから副会長になれば彼女になれると思っていたのだろうか。



私は会長になりたかったけど浦田くんに投票がズバ抜けて多かったから私は副会長という座を絶対手に入れる気でいた。



私は周りの女の子より成績も良く運動神経も良い。そんなこともあったのか女子からの投票は少なかったけど先生&男子生徒からの投票数が多くて副会長の座を手に入れることができた。




でも、副会長に立候補したことによって私はターゲットになった。

だから三年生の今もまだ。私はやりてだから浦田くんの目にもつかないように私がいじめられたことを隠していた。









だけど浮かれていた私はすっかり浦田くんの目の前で靴箱を開けてしまったのだ。
あなた

浦田くん。

浦田
うん?
あなた

これはいじりってやつだからね!!

浦田
そうなのか?
あなた

うん!私、クラスでは人気者なんだ!

浦田
へ…。
浦田くんとはクラスが違って良かったと毎日思う。





そんなことを考え私達は帰ることにした。


運良くさっきの紙は見られていないようだ。
浦田
なぁ。
あなた

うん?

浦田
俺が原因か?
あなた

なんでそう思うのさw

浦田
ちがうか?
あなた

うーん。どうでしょう?!

なんて場を和ませることしか出来ない。
浦田
なら、いっそ。お互い本気だって知らしめればいい。
あなた

え?

ギュウっと暖かさに包まれて
浦田
ごめん、今まで気づかなくて
あなた

ううん。

浦田
俺さあなたが副会長で良かった。
あなた

え?

浦田
あなたに恨まれるかもしれないこと言ってもいい?
あなた

うーん、まぁ。いいけど。

浦田
あなたを副会長にしたのは計画的にしたんだ。
あなた

はい?

頭の中が真っ白になった。
浦田
俺、あなたのことが好きで副会長に立候補した時に先生達と手を組んであなたに投票を入れてもらったんだ。
あなた

え?

あなた

じゃあ、私実力じゃないってこと?

浦田
違うんだ。
あなた

何が?

浦田
男子票数は俺はいじってないからあなたは実力だったんだよ。先生以外はだけど…
あなた

なーんだ。

私はボスっと浦田くんのお腹を殴った
浦田
痛っ!
あなた

ざまー!!好きってどう言うことか説明してもらおうか(*⁰▿⁰*)

浦田
いや、だから。あなたのことが好きだから付き合ってほしい。
その言葉を聞いて胸が高鳴るってことは私も貴方に恋してるんだよね?
あなた

私も。

私は浦田くんに飛びついた。
浦田
あなたのこと俺が守るから。
あなた

ありがとう。

あなた

てか!

浦田
うん?
あなた

キャラ変わってない?

浦田
ホントの俺はこっちの方!
あなた

え?じゃあ、ずっと私の前で作った浦田くんだったの?

浦田
うん。あっちの方がモテるかなって思ってて
あなた

いや、こっちの方がいいな。

浦田
じゃあ、こっちで。
あなた

ふふ、やった!

    これからがもっと楽しくなりそう。




 
        これからも
     よろしくお願いします会長。







そういえばランキングに乗りました!!!
(全然知らなかったとか言えない…)


まぁ、えっと73位らしいです。とっても光栄です!
投稿頻度はバラバラで私の妄想で作り上げられたこの小説を読んでくれる皆さんがいるからこそランキングにのれたと思います。



本当にありがとうございます(*⁰▿⁰*)

そしてこれからも沢山みなさんが楽しめるような小説を書いていくのでよろしくお願いします!!



まったねー!!

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