私の彼氏は帰りが遅い。だから、いつも私は先に夜ご飯を食べて待ってる。でも今日はなにも食べてない。早く帰ってくるっていってたもん。
ピコン メールだ。
そらる「仕事長引いてる。遅くなる。」
だよね。少し、予想してた。
なんて、ぶつぶつ呟く。お腹空いてないし食べなくていっか。
待とう。何を待つかって?彼氏を。
私は玄関の前に正座で座り。待つことに。
あれこれ、3時間は経っただろう。
ガチャ
コテン。首が傾く。やばいな。寝そう……そう思いながら自分の顔を叩き目を覚ます
そらるside
やっと仕事終わった。俺はタクシーに乗りすぐ家に向かった。
今日はすぐ帰るって言ったから怒ってるかな……そう考えている間に着いた
ガチャ
ありゃ。
俺はあなたをお姫様抱っこでベットまで運んだ。
そして、唇を重ねた。
あなたside
もふもふのベットだ。
え?もふもふのベット?
わたしはすぐ起き上がりリビングへ向かった。
ギュウ
こんなに、ほのぼのした日もありかもね。
完~
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!