やっぱり好きだ
スラッっとした背
すこし癖っ毛の髪
そのわりにきっちり決まっているネクタイ
担任で数学科の教師センラ先生は
私の初恋相手です
_______
私の手元にあるテストは
2点です⇦
ハッと顔をあげる私を見て親友のみさきは
察したみさきは私が何か言う前に
手をひらひらとさせていなくなった
いくら好きな先生だと言え、
数学は大の苦手なのです…
まぁ、ホントのところは
授業の内容を聞かずセンラ先生をずっと見てるなんて
口が裂けても言えないですけど、、、!
__________放課後
ガラガラ
はぁ…
とため息を吐きつつ
差し出されたプリントをひたすらやる
30分やっても一向に終わる気はせず
こんな私だから集中力が切れるもんで
私の話も片手間に
聞いて返事をする
ずっと下を向きながら丸付けをしていて
相手にしてくれる感じではない
好きな人と2人きりなら
普通ドキドキしたりするもんなんでしょ?
そんなことよりとにかく子供扱いされてる気しかなくて
心が折れそうです
まぁ…確かにまだピチピチの高校生
でもその言葉にイラッときた私は
考えるよりも体が動いて
先生の前に立ち
センラ先生の顔をグッと私の顔に引き寄せた
すると私の方に回ってきて
私の体が宙に浮き教卓に私を乗せた
名前を呼ぼうと思った瞬間
逃さないようにキスしてきた
ファーストキスの自分には
理解が追いつかずテンパってしまう
センラ先生は私の肩に顔を埋めて
顔が見えないから分からなかったけど
私から見える先生の耳は真っ赤っかだった
私はこの手で先生を包み込んだ
もう好きが溢れてどうしたらいいか分かんないです
end

⭐︎300、♡2,000⤴︎
変動はあると思いますが本当にありがとうございます!!リクエストも沢山お待ちしております。
新作も早く出せるように頑張ります😌
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。