第60話

仕事が好きな私 [センラ編]
3,652
2020/10/06 08:36
あなた

ふぅー、もうこんな時間かぁ。

      なんて言いながらあくびをした。


      時計の針は2時を差していた。
あなた

誰もいないじゃん。

       周りを見たら社員は誰も居らず
       早く帰らねばと…。


       





   仕事が好きな私にとって家は苦痛だ。
      よく珍しいと言われるが私はそう
         感じない。
あなた

お疲れ様でーす。

      誰もいないオフィスに呟いた。



     残業するばその分給料が入るし
     別に家に居たって暇するだけだ。




     浮腫んでいる足を残りの体力で
     動かしながら家に帰る。
センラ
あなた?
      向かいから呼ばれた声に
      ハッと顔をあげる。
あなた

わぁ。久々だね、センラ。

センラ
久々やな〜
     こいつはセンラタダの知り合い



      と言ったら怒られるだろう。


      ちゃんと紹介すれば元彼です。
センラ
こんな時間まで仕事?
あなた

うん。

センラ
ホンマに仕事好きなんや…。
あなた

前から知ってたでしょ笑

      唯一仕事が好きってことに対して
      否定も肯定もしてこなかった奴。





      喋ってると何かも忘れられるから
      付き合ってる時も楽だったな。



センラ
まぁ、そうやけど。
あなた

センラはなんでこんな時間に?

センラ
夜ご飯まだやからコンビニ寄ろうかなって
あなた

ふふっ、やっぱり変わってないなぁ 笑

センラ
なんだよ!飯は作らないのは仕方ないやろ…。
あなた

私の家で何か食べてく?

センラ
え…こんな時間帯からはええよ。
あなた

そっか…。

センラ
仕事で疲れてるやろ。
あなた

うん…。忙しいのが好きだから苦痛とは思わないけどね。

あなた

てか、彼女できたー?

センラ
出来てへんな 笑
センラ
そんなあなたも出来てへんのやろ。
あなた

それがね…

センラ
え?出来たん?!
あなた

ふふっ。出来てへんよ〜

センラ
なんやねんw 焦らしはよろしくないで。
あなた

ごめんなさい 笑

あなた

ねぇねぇ

センラ
うん?
あなた

やっぱり家で食べていきなよ。来てー

       私はセンラの手を引いて
      私の家に連れていく。
センラ
じゃあ、お言葉に甘えて。


       私は少し大人っぽくなっている
       センラにまたドキッとしてるのかな。



ガチャ
あなた

どーぞ。

センラ
お邪魔します。
センラ
って、相変わらずでかい家住んでんなぁ。
あなた

私には要らないくらい。

あなた

寝るorお風呂入る以外使ってないし

センラ
まじかw
あなた

そこら辺座ってて

センラ
はーい。
  私はキッチンで簡単にできるパスタを作ることにした。



    自分の分も少し作って持っていった。
あなた

はい、パスタ。

センラ
おお!美味そう…!
あなた

でしょ?

センラ
ホント料理だけは出来るもんなw
あなた

だけって言うのがお節介ですよ〜

センラ
すんませんw
あなた

じゃあ、いただきます。

センラ
いただきます。
あなた

うん、まぁまぁな出来。

センラ
うん、めっちゃ美味しいわ。
あなた

でしょー!!

   お互いパスタを完食しセンラはおかわりまでした。
センラ
ごちそうさま〜。
あなた

ごちそうさま〜。

センラ
なぁなぁ。
あなた

うん?

センラ
まだ、指輪持っとるん?
あなた

あ〜、持ってるよ。返す?

センラ
いや…
あなた

…?

センラ
やり直したいなって思って…
あなた

え…?

センラ
いや、今のは無かったことにしてや。
あなた

あ…うん。

  そうだよね。別れたのは私のせいだもんね。















( 回想 )
センラ
仕事ばっかりやん。
あなた

私そう言う人間だもん…

センラ
分かってる…あなたが仕事好きだってこと。
あなた

うん。

センラ
でも、ちょっとでも土日くらいは休み入れてさどっか行こうとか思わないん?
あなた

それは…思わないかな。

   そう答えた…今でも覚えてる。

  そう思わないって言ったこと今でも後悔してる。
センラ
そっか。 
センラ
ごめん、俺が高望みし過ぎたのかもね。
あなた

それが嫌なら別れる?

センラ
はぁ?
センラ
あなたは別れたいのかよ。
あなた

センラは理解してくれると思ったよ。

センラ
なにそれ、俺のせいにするの?
あなた

いや…それは

センラ
もうええわ、別れようや。
あなた

うん。







_______回想終了
あなた

センラ…

センラ
うん?
あなた

私仕事ずっと土日休みなんだ。

センラ
休みとってるん?
あなた

うん…。土日くらいは休まないとダメかな…。

センラ
そっかー!!良かったな。
あなた

だから、今なら出来る気がするの。

センラ
…え?
あなた

勝手だけど仕事も少しずつプライベートと区切れる用になったし

センラ
うん。
あなた

ほら、出掛けるとかも出来るかなって

あなた

それには相手が必要で…

      ギュウ
センラ
あなた。
あなた

…?!な…に?

センラ
まだ、好き。
     そうだよね…


     センラが別れようって言っとき泣いてたよね。

   別れたく無かったからだよね?
     今なら私も変われる気がする。
あなた

私も好き。

あなた

やり直せる?

センラ
うん、大丈夫やで。
センラ
過去は変えられんけど未来はいくらでも変えていけるやろ。
あなた

うん。だよね。

センラ
これならまたよろしくお願いします。
あなた

こちらこそよろしくお願いします。

    なんてお互い見つめ合いながら言った。










    デートもするし仕事は無理せずに区切りを決める。
   そうやってお互いで支え合っていくんだ。


  『 完 』

新作のアンケートやってるのでよろしくお願いします🥺



センラさんお誕生日おめでとうございます!!
少し過ぎちゃったけど笑


あと私事ですが10/3は私の誕生日でもあるんですw
自分のお誕生日おめでとう((( また、一つ歳を取ることができまた!!


今後ともよろしくお願いします。

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