第23話

店員とお客様 [センラ編]
5,964
2020/04/04 01:03
私は、カフェの店員。


ガラガラガラ
あなた

いらっしゃいませ

あなた

ご注文はお決まりですか?

センラ
はい。紅茶一つ。
今日のお客様はスラッと背が大きくてそれに沿ったスーツのシワ、とっても美男なお客様だ。
あなた

¥400になります。

センラ
はい。
レジを終わらせ私はとっても見とれていた。

お客様がレジに来ないときはずっと、見ていた。→変態wとか言わないで
すると、何分か経ったあとスッとあのお客様は立ち上がり私は気付かれたらヤバイと思い目線をそらした。

カップのごみを捨て歩いて出口にむかってくる。
すると、
センラ
僕に何かついてます?
あなた

へ?

急に話しかけられて変な声が出てしまった。
センラ
いや、ずっと目線を感じてたので
あなた

いえ!全然!

センラ
そうですか。では、
気付かれてたのか。と思うと顔が真っ赤になるのが分かる。

私はなにやってるのだか。
店長
あなた!休憩入っていいぞ!
あなた

ありがとうございます!

よし、休憩だ!椅子に座りさっきのお客様のことを思い出し始めた。
みさき
あなたも休憩入ったんだ。
あなた

そうだよ!みさきなのか!

みさきはカフェで一緒に働いている同い年の親友だ。
みさき
てか、ずっとさっきのお客様のこと見てたよね!
あなた

え?!なんで、わかったの?

みさき
ずっと、ボーッとしてたんだよ!
あなた

え?!自覚無かったわ

みさき
まじか。一目惚れって言うやつだな。
あなた

え?別に好きとかじゃないし!

みさき
強がっちゃて。
あなた

まぁまぁ。それより、お弁当食べて仕事戻ろう!

みさき
話そらしたね!まぁ、そうするか。
そして、今日の仕事も終わらして家に帰って布団にダイブした!

ボフッ
あなた

やっぱり布団が一番だな

眠くなった。
あなた

明日も来るかな。もう、寝るか。

そして、次の日
あなた

ヤバイ遅刻だ。昨日あのまま寝たから目覚ましつけるの忘れた。

私は、朝ごはんも食べずに用意だけ済まして走った
あなた

ハァハァ

ついた。ガラガラガラ
あなた

すいませんでした。

すると、お店は静まった。
ですよね。

恐る恐る顔をあげると。
センラ
おはようございますwwww
あなた

あ、おはようございます。

開店は五分前なのに今日は一番最初のお客様があの客様だったらしい。

運が、いいのか悪いのかは分からないけどあのお客様以外に人は居なかった。
店長
あなたさん、今日は遅刻ですよ。
あなた

すいません。

みさき
それよりあなた、寝癖。
あなた

寝癖?

寝癖、あ、完全に忘れていた。へアセット。
センラ
へアセット忘れたんですか?
あなた

つい。

センラ
それだけ、急いではったんですねw
クスクスと笑う。かっこいいな。
もっと、見ていたいと思ってしまう。
あなた

アハハ……

センラ
ヘアスプレー持ってますけど使います?
あなた

いいですよ!大丈夫です。心配なさらず。

センラ
そうですか。
遠慮しない方が良かったのかな。少し、悲しそうな顔をする。
あなた

それより、注文しましたか?

センラ
まだです。
あなた

何にされます?

私は、エプロンもせずにレジに立った。
センラ
ちなみに、おすすめってあります?
あなた

新作の大人の紅茶は少し苦めのものですがその苦味が癖になります。

センラ
僕でも苦めの飲めますかね?
あなた

ちなみに、私は苦味が苦手なので飲めませんがそんな苦味が濃いってわけではありませんよ!

センラ
じゃあ、それで。
あなた

かしこまりました。¥450です。

それから、今日もウキウキな状態で仕事を済ました。
みさき
あなた、私も今から仕事あがるから一緒に帰ろう!
あなた

分かった!

みさき
ちょっと待ってて!
あなた

はーい。

それから、何分後
みさき
お待たせ。
あなた

はーい

みさき
そう言えば
あなた

何?

みさき
なんかさ、あんたがずっと見てるお客様いるじゃんあの方センラさんって言う人らしいよ。
あなた

なんで、知ってるの?

みさき
なんかね、あんたが遅刻してくるまえに開店直後にお店に寄ってきてあれ?いつもの子居ないんですかって話になって店長とうちで会話が弾んでたんだよね!
あなた

え!ずる!

みさき
でも、あの子居ないんですかって言うってことは少し脈ありなんじゃない?
あなた

そうかな??
そんなことないよ!

みさき
でも、センラさん結構イケメンだよね。
あなた

そう!しかも、スタイル抜群!

みさき
まさに、
あなた

私のタイプ!

みさき
じゃあ、好きってことで!
あなた

それは、ちがう!

みさき
なんでよ!認めなよ。
あなた

でも、それが好きってことなんだよね。

みさき
そうだよね!正直になりな!
あなた

そうだよね。

なんと、センラさんと言うお客様は次の日も

ガラガラガラ
あなた

いらっしゃいませ!

あなた

あ、おはようございます!

センラ
おはようございます!
あなた

今日は、何にされます?

センラ
大人の紅茶で。
あなた

かしこまりました!

その次の日も!

ガラガラガラ
あなた

いらっしゃいませ!

センラ
こんにちは~
あなた

今日も来てくださったんですね!

センラ
仕事場が近いので。
毎日、来るお客様はセンラさんくらいかな。

毎日しゃべるせいか話すこともだんだんなれてきた。

すると、ある日……
あなた

いらっしゃいませ

センラ
こんにちは
あなた

あ、こんにちは!センラさん!

センラ
今日で会うの最後になりますね。
あなた

え??

私は、その言葉に動揺した。
センラ
実は僕北海道の方へ転勤になりまして、当分もどってこないんですよ。
あなた

え、じゃあもう……

センラ
残念ですが仕事柄そういうことなので
あなた

そうですよね!北海道でもお仕事頑張ってください!

私は、自分に言い聞かせた。
笑顔で対応しないと。

でも、またいや、これからも会いたい。
センラ
ありがとうございます!じゃあ、紅茶で。
あなた

かしこまりました。

お会計を済ませ。今日はお店ではなくお持ち帰りだったため、すぐに出ていくのだろうと思った。




センラ
いつもありがとうございました。では、また
あなた

はい。ありがとうございました……

ガラガラガラ


あーあ、もう会えないのか。

と思ったとき

トントン
店長
行かなくていいのか?
あなた

店長?

みさき
ほら、店長も言ってるよ!
店長
ちょっと、くらいなら空けてもいいぞ。
あなた

店長……。みさき……。ありがとうございます!

二人の言葉に押され私は、思いっきりカフェから飛び出した。

少し、走ったところに
あなた

センラさん!

センラ
はい?
スッと振り返る姿、


やっぱり好きだな。
センラ
あなたさん、どうかしました?
あなた

急なんですけど

センラ
はい。
あなた

私、センラさんのことが好きです。
会えなくなる前に伝えたくて……。

センラ
急ですねw
あなた

あ、いや、すいません。変なこと言って。

センラ
いいんですけど、僕も好きです。
あなた

え?

私は、その言葉をすぐには理解できなかった。
センラ
だから、僕も好きです。伝わりました?
あなた

あ、はい。え?!

私は、やっと理解できてきた。
あなた

じゃあ、両思いですか?

センラ
まぁ、結論的にはそうです。
あなた

嬉しいです……グス。゚(゚´Д`゚)゚。

センラ
え?!泣くんですか?!
あなた

嬉し涙です……グス。゚(゚´Д`゚)゚。

センラ
こんな、街中で泣かないでください。
あなた

エヘヘ……グス

センラ
だんだん、落ち着いてきました?
あなた

はい!

センラ
じゃあ、僕から一つ話を訂正してもいいですか?
あなた

はい?

私は、少し首をかしげて返事を返した。
センラ
北海道なんて転勤しませんので!
だから、これからも会えますよ!
あなた

え?!

どういうこと?!
センラ
転勤などしないので安心してくださいね!
あなた

なんでですか?

センラ
今日は4/1ですから!
あなた

え?!エイプリル

センラ
フール
あなた

騙された(  ̄- ̄)

センラ
アハハ、まんまんとだされはったねw
あなた

センラさん嫌い( `ー´)

センラ
え!すんません。許して~
君があんな嘘をつかなかったら私は、『好き』なんて伝えてないと思うよ。


君の罠にはまってしまったのかな……




――――――――――――完


エイプリルフールに出せなかったことを謝らせていただきます。すいませんでした!
ネタはまだまだ、あるのですが1話にすごい時間をさいてしまってるので中々更新ペース遅いのですが許してください( ・3・)→アホ
                         by作者

プリ小説オーディオドラマ